1月28日に行われたセンバツ高校野球の選考会で、昨秋の東海大会で準優勝しながら選考漏れした聖隷クリストファー(静岡)が3日、全体練習を再開した。選考会当日はショックの中、全員練習を消化。翌29日から入試などの関係で自主練習を行っていたが、6日ぶりに再開した。
練習冒頭、円陣の中心で上村敏正監督(64)は「なぜこうなったか消化できていない。ご飯ものどを通らないし、眠れない日が続いている」と、悔しい思いを正直に吐露した。今の思いを選手に聞いたという指揮官は、「選手たちから『日に日に疑問が湧いてくる。選考委員会が言う“個人の力量の差”に対し、チームワークで勝ってきたのに納得いかない』という声があった」と訴えた。
いまだにSNS上では「聖隷問題」の波紋が広がっているが、チームはセンバツの補欠校として備えながら、3月の春季県西部大会に向けて動き出した。