フィギュアスケート男子で北京五輪日本代表の宇野昌磨(トヨタ自動車)が3日、本番会場の首都体育館で初練習を行った。
SP「オーボエ協奏曲」の曲かけでは、ジャンプは跳ばず、軽く振り付けを確認。その後、フリップ、ループ、サルコー、トウループの4回転ジャンプをそれぞれ着氷。特に4回転―3回転の連続トウループは何度もトライし、着氷していた。
本番リンクでの初滑りを終え、「氷がすごく柔らかいというか。ジャンプを跳んだ感じ、『すごくこれが跳びにくい』っていうのは感じなかった」と話した。
この日の練習前、コーチのステファン・ランビエル氏がインスタグラムで、新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たことを公表。現在自主隔離中で、北京入りはまだ先になる見通し。宇野自身は3日前に話を聞いたと言い、「もちろんステファンコーチがいると、『試合だな』っていう感じが多分、僕の中である。選手も一つの大会に向けて最善を尽くし、努力して、よりいい演技をしようとしていますけども、コーチもそれは一緒だと思う。選手が試合に出られないくらい、本人が悔しい気持ちがあると思うので、一刻も早く、ちゃんと乗り越えて無事に来れることを願っています」と思いを言葉にした。
ランビエルコーチ不在に、不安はないが、疑問があり、「試合=ステファンって感じに僕の中でなっていると思うので、自分の中で試合って感触に切り替わるのが、遅いんじゃないか。正直、自分でも分からないですけど、練習通りが逆にできていいかもしれない。それはほんとになってみないと分からない」とした。
宇野は2日午後に北京市内の選手村に入村した。