北京五輪スピードスケート日本代表は2日、試合会場の国家スピードスケート館で調整した。2018年平昌五輪2冠の高木菜那(29)=日本電産サンキョー=は状態も上向きで、選手村の食生活にも順応。初のメダルを狙う1500メートル(7日)や、2連覇が懸かる女子団体追い抜きに照準を合わせた。スピードスケートは5日から競技が始まる。
高木菜は思わぬところで平昌五輪後の成長を感じていた。この4年間で国際大会を転戦する中で、食事環境が厳しい国も経験。今大会は選手村での食生活に不安を感じず「『私、成長したな』って思いながら、食べられるものは何でも食べてます。北京ダックも出たりします。マクドナルドがなくなったのは悲しいですけど、ストレスなく過ごしてます」と明るく語った。
今大会は7日の1500メートルで初戦を迎える。2連覇が懸かる団体追い抜きの戦術も「これが一番速いっていう作戦を決めた。あとは信じて追求していくしかない」と腹は決まった。「やっと良くなってきた」と状態も上向き。2大会連続の金へ着々と仕上げていく。(林 直史)