【巨人】坂本勇人が異例のタイトル宣言…首位打者と最高出塁率「取りたい」今年は喜怒哀楽どんどん出す

スポーツ報知
サブグラウンドでランニングをする坂本勇人(カメラ・中島 傑)

 巨人の坂本勇人内野手(33)が1日、主将としてモデルチェンジを図ることを宣言した。宮崎春季キャンプ初日。S班での練習後に、スポーツ報知評論家で宮崎を訪問している高橋由伸氏(46)とのスペシャル対談が実現した。その席で「今年はもっと感情を出したり、喜怒哀楽をどんどん出していいのかな」と告白。個人成績でも首位打者獲得などを新たな目標に設定。主将8年目の今季は感情表現豊かにチームを引っ張る。

 生き生きとした表情で、坂本は16度目の球春を迎えた。野手では中島、丸、中田、ウィーラーとともにS班スタート。木の花ドームと、隣接するB球場に足を運び、全員での練習では時折笑顔を見せ、個人練習では真剣な表情で黙々と汗を流した。

 その後の高橋由伸氏との対談では、今季は変貌(へんぼう)を遂げることを打ち明けた。

 由伸氏「新庄さん、ビッグボスが注目を集めている。プロ野球として話題を出すことは必要だと思うけど、勇人としては、プロ野球の顔としてどういった姿を見せたい?」

 坂本「長くやればやるほど、あんまり自分を出さないようになっているな、というのは正直あります。今年はもっと感情を出したり、喜怒哀楽をどんどん出していいのかなと思っています」

 全員が自分の背中を見ているからこそ、主将になってからは自身の結果に左右されないことを心がけていた。ただ近年は「スマートに野球をやっちゃっているのかも」と思うこともあった。だからこそ、今季は大きくモデルチェンジを遂げる覚悟を告げた。

 坂本「新庄さん花火大会していましたもんね。ああいうのを見てすごいなと。ああいう大したことはできないですけど、(ファンの)見ている中で淡々とやるより、もっともっと僕だけじゃなく、若い選手も悔しがったりしていいと思うし、荒々しさとかもちょっと必要かなと思います」

 由伸氏「勇人の姿勢はチームの姿勢になるからね。そこは勇人のチーム。岡本(和)もだんだん出てきているけど、2人でチームを引っ張って頑張ってください」

 そして、心境の変化とともに、個人として新たな誓いも打ち立てた。

 由伸氏「今年の目標は」

 坂本「タイトルを取りたいなと。打順が3番、5番とかなら打点(王)もありますけど、2番も結構あるので。首位打者、最高出塁率ですかね。チャンスがあるのは。取ったこともあるので」

 個人タイトルを口にすること自体が極めて異例。自主トレ期間に掲げた「打率3割&出塁率4割」を上方修正し、16年に打率3割4分4厘、出塁率4割3分3厘で自身初の首位打者&最高出塁率のダブルタイトルを獲得して以来の打撃での個人タイトル獲得を宣言した。「チーム全員が同じ方向を向いて戦っていきたい」。主将8年目。新たな姿でチームの先頭に立つ。

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