囲碁の女流特別採用棋士採用試験の最終日が29日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、院生の張心治(ちょう・こはる)さん(12)が最終戦に勝ち、4月1日に女流特別採用棋士として入段(プロ入り)することが決まった。
張さんは現在12歳2か月で、入段する4月1日時点で12歳4か月。現在最年少の仲邑菫二段は同時点で13歳0か月のため、張さんが現役最年少棋士となる。
張さんは、2009年に史上初めて五冠を獲得した台湾出身の張栩(ちょう・う)九段(42)と05年に女流初のグランドスラムを達成した小林泉美七段(44)の次女。姉の心澄(こすみ)初段(15)も2020年に入段し、棋士として活動している。
母方の祖父母である小林光一名誉三冠(69)・小林礼子七段(96年死去)、曽祖父の木谷実九段(75年死去)も棋士。一家での合計タイトル数は125に上る。
張さんは「うれしいです。ホッとしています。両親から特に話はなかったので、プレッシャーはなかったです。実力不足なのでもっと強くなりたいです。目標は父です」と語っていた。