◆卓球 ▽全日本選手権 第6日(29日、東京体育館)
男子シングルスで、松平健太(ファースト)が4年ぶりの4強入りを決めた。準々決勝に臨み、ジュニア男子を制し、シングルス5回戦では前年大会王者の及川瑞基(木下グループ)を破った新鋭・吉山僚一(愛知・愛工大名電高)を4―1で退けた。
30歳になったベテランが、17歳の高校生と対峙(たいじ)した。「及川に勝ったり、(6回戦では)勢いのある吉田(海斗)選手に勝っていたので、警戒はしていた」。序盤から積極的に攻撃を仕掛けてくる若手に対し、「普通に戦ったら競ると思ったので、緩急をつけたり、タイミングを外したり。相手が嫌がることを徹底してやった」と、“大人”な卓球で応戦。第2ゲームこそ取られたが、ゲームカウント1―1から3ゲーム連取して勝利を収めた。
30日の準決勝では、10年ぶりの頂点を狙う吉村真晴(愛知ダイハツ)と対戦する。松平は「全日本では、ダブルス(10年、12年)と混合(09年)で優勝しているけど、ジュニアでも優勝していない。残り2試合。優勝できるように頑張ります」。元日本代表の実力者が、シングルスで初の栄冠へ突き進む。