プロボクシングの2021年度年間表彰選手が29日、発表され、4年連続でMVPを獲得したWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)は、2年連続でKO賞とのダブル受賞も果たした。
KO賞受賞は2014、15、18、20年に続き5度目。昨年6月19日に米ラスベガスで行われた防衛戦で、指名挑戦者のマイケル・ダスマリナス=フィリピン=から左ボディーで3度のダウンを奪い3回KOで圧勝。同12月14日には東京・両国国技館でのアラン・ディパエン(タイ)との一戦で8回TKO勝ち。日米のリングでいずれもKO勝利を収めたことが評価された。
所属ジムの大橋秀行会長によると、次戦はWBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)ら3人を候補に交渉が進められているという。井上はすでに約2週間前からスパーリングも再開したが、「少なからずドネアを意識しながらトレーニングを進めています」と話す。ドネアとは2019年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ決勝で対戦し、判定勝ちした。再戦となれば3年ぶりとなるが、「ドネア選手と対戦した場合、前回以上の試合をするつもりでいます。前回は、KO勝ちを逃しているので、そこは本当にハッキリと決着をつけるようにしたいなと考えています」と言い切った。