大嶋剣心が2年3か月ぶりリング  村田諒太の言葉を胸にタイトル初挑戦

スポーツ報知
タイトル初挑戦で王座奪取を目指す大嶋剣心

◆プロボクシング 報知新聞社後援「第609回ダイナミックグローブ」▽日本バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦10回戦 同級1位・澤田京介―同級2位・大嶋剣心(2月5日、東京・後楽園ホール)

 2年3か月ぶりの試合が初のタイトルマッチ―。日本バンタム級王座決定戦に臨む大嶋剣心(帝拳)が気合十分で大一番に臨む。

 昨年1月に鈴木悠介(三迫、引退)が返上し、空位となっている日本バンタム級王座を日本同級1位の澤田京介(JBスポーツ)と争う一戦。大嶋は「2年3か月ぶりの試合ですが、次の試合はタイトルマッチをやるんだと思って、ずっと練習をやってきた。俺が日本タイトルに挑めるのがうれしい。結果を出すし、組まれた以上は絶対に勝つ!」と言葉に力を込めた。

 19年11月に元フィリピン王者エラニーノ・セミジャーノを判定で下して以来となる澤田戦。新型コロナウイルスの感染拡大により、2年3か月もリングから遠ざかった。「タイトル初挑戦。デビュー戦という気持ちで臨む」。対戦相手に関しては「きれいなボクシングをする。勝ちに徹しているから、やりづらい。強くて、うまくて、何でもできる。きっと負けづらい選手だと思う」と分析。「でも、すべてのレベルで上を行ってしまえば勝てる。僕には、誰とやっても『やりづらさ』があると思っている。さらに、この2年で強いメンタリティーをつけている。劣っている点も伸びてきていると感じている。やりづらさ、プラス、強さがついてきた」と自覚する。

 青森・弘前市生まれ。弘前工高卒業後に自衛隊に入隊。弘前駐屯地第39普通科連隊に配属され、一般陸曹候補生として任務に当たったが、2年後に除隊した。「陸上自衛官として生きていこうと思ったが、本気で頑張っているのに成果が出ない。このままでは僕はダメになる、と、東京に出ることを決めた。国家公務員として、決められた人生から真逆の人生を歩むことに、親は泣いて反対していた。でも、一発、人生を変えようと思った」。2016年にプロデビュー。2戦目で黒星を喫したが、ここまで7勝(3KO)1敗1分けとキャリアを積んできた。

 ジムメートからは大きな刺激を受けている。特に、WBA世界ミドル級(72・5キロ以下)スーパー王者・村田諒太から受けた影響は大きい。「村田さんは会うたびに良い言葉をくれる。村田さんは多彩で知識もある」。大嶋は村田からもらった『Something Great』という言葉をプリントしたTシャツを作成。文字通り、村田の言葉を胸に刻んだ。「『何かすごいもの』ということで、目には見えない、すごいものがあるだろうと。五輪金メダル、ミドル級で世界チャンピオン…。大成功した人の言葉だから、心に刺さることが多い。村田さんは試合でも声を出して応援してくれるし、それが力になる」と目を輝かせた。

 加えて、同学年の豊嶋亮太が東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・ウエルター級王者、岩田翔吉が日本ライトフライ級王者となった。「次は俺だ、と。俺もいるぞ、と見せられれば」と大嶋。帝拳ジムから過去に日本バンタム級王座を獲得したのは初代フライ級王者でもある第2代・花田陽一郎、第57代・大和心、第65代・山中慎介の3人。大和氏は現在、大嶋を指導する担当トレーナー。山中氏は、のちにWBC世界バンタム級王座を獲得した。大嶋が勝てば、11年の同氏以来となる日本王者誕生だ。

 ここまで順調に仕上がってきた大嶋。1月18日のスパーリングを見守った大和トレーナーは確信する。「こいつ、ベルト、取るだろうな」。今まで見てきた中で一番良いスパーリングだったと目を細めた。

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