歌手で俳優の福山雅治が28日、東京・国立代々木競技場第一体育館で無観客オンラインライブ「Another Story of Promise for the Future『裸の音』」行った。
昨年11月から3年10か月ぶりの全国アリーナツアー(13か所28公演)を開催中。この日は同会場で東京公演を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で4月29、30日に延期された。それでも会場を押さえたままだったため、福山は「最強のメンバー、最強のスタッフがいる。音楽で生きる人たちと共に、ここで音楽をやろうじゃないか」と急きょ開催を決めた。
準備期間は27日の1日だけ。福山は「完成、未完成を超えて音楽を純粋に楽しんでみようじゃないか。表も裏もなく、全部見せていこうじゃないか」と説明。「(エンターテインメントは)不要不急と言いますけど、音楽というものの役割、エンターテインメントというものの役割はどういうことなのか、僕ら自身が楽しみながら表現できれば」と約束した。
約2時間、特設の中央ステージで躍動した。ツアーとは異なるセットリストで構成され、「HELLO」「IT’S ONLY LOVE」や「少年」などヒット曲を織り交ぜて14曲を披露した。
「4月29、30日に、またここに帰ってきて、たくさんのオーディエンスの皆さんとやれるといいな―と想像力を働かせながら、ライブをやらせていただきました」。アンコールでは、白組トリとして昨年のNHK紅白歌合戦で歌った「道標」を歌唱。96年12月に初めて立った同会場での思い出を振り返りながら、「98年の(音楽)活動再開の原動力になった、僕にとって始まりの歌」という「Heart」の弾き語りで締めくくった。
この日の模様は2月5日午後8時に再配信される。