上戸彩、芸能生活25周年「見えを張らず、ダサい自分でありたい」人懐っこい性格は変わらない

インタビューに応じた上戸彩(カメラ・頓所美代子)
インタビューに応じた上戸彩(カメラ・頓所美代子)

 女優の上戸彩(36)が1997年の全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞を受賞して以来、芸能生活25周年を迎えた。キャリアを重ね、私生活でも結婚、出産を経験したことで求められる役柄は変化してきたが、人懐っこい性格は変わらない。現在はテレビ朝日系ドラマ「となりのチカラ」(木曜・後9時)に松本潤(38)演じる主人公の妻役で出演中。「見えを張らず、ダサい自分でありたい」と語る上戸の素顔に迫った。(有野 博幸)

 共演者はもちろん、若手のスタッフとも気軽に言葉を交わす上戸はオープンな人柄が魅力だ。記者が自己紹介すると「私、4人組グループの時、報知新聞さんに行ったことがあるんです」と99年に歌手デビューしたアイドルグループ「Z―1」時代の思い出を振り返った。

 芸能生活25年。節目の年を迎えて現在の心境はどのようなものか。

 「25年やってきた、という気持ちはサラサラなくて、いつまでも新人の気持ちで新たな刺激を吸収していきたいですね。役者としては、どんな人にでもなれるように柔軟でありたいし、格好つけず、見えを張らず、ダサい自分でありたい。全てをさらけ出して、格好悪い自分でありたいと思っています」

1999年、報知新聞社を訪れ愛くるしい笑顔をみせる上戸彩
1999年、報知新聞社を訪れ愛くるしい笑顔をみせる上戸彩

 女優デビューして間もない2001年にドラマ「3年B組 金八先生」(第6シーズン)で性同一性障害の中学生を演じ、一躍注目を集めた。その後も映画「あずみ」(03年)で主演を務めるなど着実にステップアップしてきた。

 「10代から20代前半の頃は、その日の仕事を終わらせるのが精いっぱい。だから振り返らず、すぐ切り替えて次へ次へと進んできた感じ。もし悩みがあっても、周りにすぐ『どう思う?』って聞いていました。だから、悩みを一人でため込むことはなく、すぐに解消してきました」

 女優として手応えを感じ始めたのはいつ頃か。

 「25歳になって、世の中に企画書というものが存在するのを知ったんです。その頃から自分の意思を持って、仕事に選択肢を持てるようになった。『これは自分がやりたい』とか『これは自信がない』と言うようになって、責任も感じるようになった。『流れ星』というドラマに出た頃からですね」

インタビューに応じた上戸彩(カメラ・頓所美代子)
インタビューに応じた上戸彩(カメラ・頓所美代子)

 12年に27歳でEXILEのHIRO(52)と結婚。2児の母親となり、家事や育児と女優業を両立させている。13年のドラマ「半沢直樹」では、堺雅人演じる半沢直樹を献身的に支える妻・半沢花を好演。14年のドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」では一転、不倫妻を演じ、社会現象を巻き起こした。

 「家族や子供がいるから、という理由で仕事に妥協はしたくない。あらかじめ生活スタイルを伝えた上で、いただいた仕事は全力でやります。仕事への向き合い方は、自分なりに都合良く解釈するようにしています。ディズニーアニメの声優をやる時には『子供に喜ばれるように』と思うし、『昼顔』なら『どんな役柄でも胸を張って演じる女優でありたい』と思う。でも、もうラブストーリーは難しいかな…」

 「となりのチカラ」では、優柔不断な夫のチカラ(松本潤)に不満をぶつける妻・灯(あかり)を演じる。脚本・演出の遊川和彦さん(66)からは「半沢花になるな!」と言われているという。

 「遊川さんにコテンパンにやられてます。『あなたは言い方が優しくなっちゃうから、もっと冷たく歯切れのいい感じでビシビシ、旦那さんの尻をたたくように』と言われています。遊川さんのおっしゃることは分かりますが、表現力が追い付かなくて、自分の引き出しからサッと出せなかったのが課題だと思いました」

 役作りに試行錯誤しながら、撮影に参加している。

 「台本の読み合わせの時、松本さんが(私の)音声を録音してくれたんです。それを聞いたら、自分が思っている感覚と違って、がく然とした。『一番頑張らないといけないのは自分だな』って。ほかの方々もガンガン言われていると聞いて、少し安心していたけど、『もっと頑張らないと…』と思って、家でも練習しました」

 堀越高校の2学年先輩でもある松本の存在が支えになっている。

インタビューに応じた上戸彩(カメラ・頓所美代子)
インタビューに応じた上戸彩(カメラ・頓所美代子)

 「松本さんは現場を引っ張るリーダーで、俳優としては頭脳派ですね。カメラアングル、照明、演出、自分が何を求められているか全部理解して芝居をしている。なかなか出会ったことのないタイプの俳優さんですね。あんなにいろいろなことに気付く人はいないし、気付いたとしても口に出さないですからね。でも、松本さんがビシッと言ってくれるから現場が引き締まります」

 社会派ホームドラマとして、希薄になった隣近所との人間関係など現代社会が抱える問題を投げかける作品でもある。

 「今の時代に合った問題提起がある。重いテーマもあるし、住民同士の絆が生まれて泣ける場面もある。マンションの住人になったつもりで見てほしい。自分がチカラの立ち場だったらどうするか。『そんなに他人の家に首を突っ込む人はいるわけないだろう』というだけでなく、好意的に受け入れてもらえたら、うれしいな。人が優しくなれるドラマだと思うんです」

 04年には歌手としてNHK紅白歌合戦にも出場した。取材の最後に「もう歌はやりませんか?」と尋ねると「嫌だ。苦手です」と即答。インスタグラムなどのSNSについても「見る専門です。みんなマメに更新して、すごいなって感心しちゃう。私には無理ですね」と語った。すがすがしいほどストレートに気持ちを語り、嫌みがない。飾らない人柄に触れ、芸能界で長く活躍していることに納得した。

 ◆上戸 彩(うえと・あや)1985年9月14日、東京都生まれ。36歳。2000年にドラマ「涙をふいて」で女優デビュー。02年にソロ歌手デビューし、04年にNHK紅白歌合戦出場。主な出演作は映画「あずみ」(03年)、「ズートピア」(16年、主人公・ジュディの日本語吹き替え)、ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(14年)、「M―1グランプリ」の司会など。162センチ。血液型O。

インタビューに応じた上戸彩(カメラ・頓所美代子)
1999年、報知新聞社を訪れ愛くるしい笑顔をみせる上戸彩
インタビューに応じた上戸彩(カメラ・頓所美代子)
インタビューに応じた上戸彩(カメラ・頓所美代子)
すべての写真を見る 4枚

芸能

宝塚歌劇特集
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請