【巨人】菅野智之「意識していないんですけど」18年沢村賞フォームに「投げ方近い」合同自主トレ初日ブルペン

スポーツ報知
さっそくブルペンに入った菅野は力のこもった投球を見せる(カメラ・相川 和寛)

 巨人の菅野智之投手(32)が28日、「無双フォーム」に回帰してキャンプ地の宮崎で始動した。今オフは手足の指先など末端の感覚の強化に注力。「全く意識していないんですけど、18年の時の投げ方に近いなという感じがある」と、15勝8敗をマークするなど基準項目を全てクリアして沢村賞を獲得した投球フォームに回帰したことを明らかにした。合同自主トレ初日のこの日は、早くもブルペンで捕手を座らせるなど順調な調整を披露した。

 しなやかで、ゆったりとしたフォームから放たれた菅野の直球が、捕手のミットを力強く鳴らした。5割程度の力ながら合同自主トレ初日から捕手を座らせ、スライダーを交えて15球。「そんなにバチバチで投げたわけじゃないですけど、いい感触で投げられている」。当初は予定になかったというブルペン入りは、順調に調整が進んでいる何よりの証しだった。

 宮崎初日から、昨季との違いを見せた。今オフ、宮古島での自主トレでは、6勝7敗に終わった昨季の反省として、手足の指先など末端の感覚の強化に注力。「自分が思った通りの感覚をしっかり出せるように」と、クライミングやはだしでの砂浜ランニングを取り入れ、「間違いなくいい方向に表れている」と手応えをつかんだ。この日の投球では、リリースで球をはじく中指の爪が割れるアクシデントがあったが、「キャンプ序盤に割れるって初めて。(球が)指にかかっているんじゃないかな」と前向きな変化として捉えた。

 巻き返しへ、無意識で無双フォームにたどり着いた。オフシーズンを挟んで自主トレ期間に投げ始めると、前年と同じ感覚で投げているのに投球フォームが変わるというが、今季の場合は「全く意識していないんですけど、18年の時の投げ方に近いなという感じがある」。同年は28登板で15勝8敗、防御率2・14。202投球回で200奪三振、10完投8完封と基準項目を全てクリアして2年連続の沢村賞に輝いた。誰にも分かるような大きな変化はないが、本人が「無意識に動けているのは一番いいこと」と自信を深めているだけに、期待感は高まる。

 昨季はメジャー球団との交渉などに伴ってオフの準備期間が短くなり、開幕後は調整不足による右肘の違和感による離脱も経験。今季の覇権奪回へ向けては「最低限にして最大の目標」とフル回転でエースの責任を全うする覚悟だ。今キャンプでは、過去は多くて60、70球程度だった球数をさらに増やしての投球練習も重点的に行う予定で「今年はイニング数にこだわりたい。(目標は)200イニング」。公言する2月1日のブルペン入りから、無双の1年が始まる。(小島 和之)

 ◆菅野の2018年 自主トレ期間から新球の高速シンカー習得に着手。キャンプ、オープン戦を通じて手応えをつかんだ。しかし、阪神との開幕戦(東京D)に7回5失点で敗れるなど連敗スタート。続く広島戦(東京D)では高速シンカーをあっさり封印。8回1失点で初勝利を挙げた。4月下旬から5月にかけて29イニング連続無失点をマークするなど5連勝。威力あるストレートに「シンカーを投げたことによって(腕を縦に振る意識が高まり)リリースポイントが上がったこともあると思います」と試行錯誤が無駄ではなかったことを証明した。勝負所の9、10月に3完封を含む4勝を挙げ月間MVPに輝くなどシーズンを通して奮闘し、ヤクルトとのCS第1Sではノーヒットノーランを達成した。

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