小野伸二、J1札幌と生涯契約…現役引退後も「経験を還元できたら」

スポーツ報知

 J1札幌の元日本代表MF小野伸二(42)が、クラブと「生涯契約」を結んだことが28日、分かった。現役引退後も札幌に残り、フロントや指導者として関わりを持ち続けるという契約で、小野は「北海道は第2の故郷と思っている。この先、どういう形で現役を辞めるか分からないが、その後も僕の経験を伝えながらクラブにいい還元ができたらと思った」と決断に至った理由を口にした。フランクフルト(独)の長谷部誠が同様の契約を提示されているが、Jリーグでは例を見ない。

 来季以降、小野が納得して現役を退く時期まで、札幌で選手生活を全うする。その後は、札幌の三上大勝代表取締GM(50)が「指導者なのかフロントに入るのかは、本人に決めてもらう」と言うように、小野の希望を最優先させ、ともに歩みを進めていくことになる。札幌はJリーグ次期チェアマンに内定し、クラブの社長だった野々村芳和氏(49)が今月、会長に就任している。

 札幌はかねて、小野が長くクラブに在籍することを望んでいた。昨オフに小野がJ2琉球を退団した際、真っ先にオファーを出して獲得した時点から、その思いは伝えていた。三上GMは「彼のキャリア、人間性、サッカー界における影響力のどれをとっても、札幌の発展のためには不可欠な人材」とし、つながりが半永久的になったことを喜んだ。

 ただ小野は、プロ25年目の今季、選手という立場に集中する。「まずは今年、選手としてできることをやって、北海道を盛り上げていきたい」と決意を示した。

 現在、沖縄でキャンプ中。最年長の小野は常に先頭で皆を引っ張り、若手へ助言を惜しんでいない。「この話を受けたのも大好きな札幌だから。その一員でいられることに幸せを感じている」。14年に始まった小野との縁は、これからも長く、続いていく。

 ◆小野 伸二(おの・しんじ)1979年9月27日、静岡県生まれ。42歳。清水商高から98年浦和入り。2001年にオランダ1部フェイエノールト移籍。以降、浦和、ボーフム(ドイツ)、清水、Wシドニー(オーストラリア)でプレーし、14年6月に札幌加入。19年8月からの琉球を挟み、21年から札幌に復帰。日本代表としてW杯3大会に出場し、国際Aマッチ56試合6得点。J1通算205試合29得点、J2は86試合9得点。175センチ、74キロ。

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