中村憲剛氏 谷口と板倉のプレーに見た「結果出さなければ次はない」覚悟

スポーツ報知
中国戦の後半、シュートをブロックする(左から)GK権田修一、板倉滉、谷口彰悟

 元日本代表MFの中村憲剛氏が27日の中国戦を総括。センターバックで出場した谷口彰悟(30)=川崎=、板倉滉(25)=シャルケ=に覚悟を見た。

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 足をすくわれてもおかしくない条件がそろっていた。日本は引き続き、勝たなければいけない状況に置かれ、試合間隔は2か月以上、空いた。かつ主戦のセンターバック2人が不在でメンバーの入れ替えがあり、監督交代したばかりの中国については、情報が不足していた。多くの不確定要素があった中で相手の出方を見極め、勝利したことは次のサウジアラビア戦につながる。

 これまで吉田、冨安が務めてきたセンターバックのポジションで出場した谷口、板倉。守備機会が少なかったということを差し引いても、判断ミス、技術的なミスはほとんどなく、破綻の影を見せることはなかった。

 最終予選で初めて出番が回ってくる選手は、少なからず不安や緊張を覚える。吉田、冨安不在を受け、一挙手一投足を追われる立場となり、なおさら重圧を感じていただろう。彼らのプレーからは覚悟を感じた。2人は「ここで結果を出さなければ次はない」と言葉に出し、クラブで積み重ねてきたプレーを出した。谷口は序盤の中国のプレスを巧みなパスワークで回避し、板倉は最初の空中戦でしっかりとはね返したことでスムーズに試合に入ることができた。

 田中、守田の貢献度も見逃せない。チーム全体でテンポ良くボールが回った。パスの出し手、受け手の両者が感覚を共有できないと、相手を探しながら出すことになるので当然テンポは上がっていかない。彼ら2人は立ち位置が良く、すぐに次のプレーに移行できる場所にいる。結果1、2タッチでつながり、中国も序盤、前からプレスをかけようとしたが、奪えないので自陣に引かざるを得なくなった。

 次のサウジアラビア戦は最終予選で最も大きい勝ち点3がかかる試合といえる。引き分け以下なら3位転落の可能性があり、勝てば2位のまま3月のアウェー・オーストラリア戦に臨むことができる。中国戦の勝利をつなげることができるか。真価が問われる一戦になる。(元日本代表、川崎MF・中村憲剛)

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