2―0と勝利したアジア最終予選の中国戦(27日)から一夜明けた28日、日本代表MF守田英正が、課題の残った左サイドでの連携について自身の考えを明かした。4―3―3の左インサイドハーフとして出場した守田は、前線と絡みながらワンタッチのヒールパスでFW南野の決定機を演出するなど、攻守で存在感を発揮。“陰のMVP”と言える活躍をみせたが、さらなる課題も挙げた。
この試合では圧倒的に中国を押し込んだ中で、左FWの南野は無得点、左サイドバックの長友も攻撃的な持ち味を発揮することは少なかった。守田自身は積極的に前線に絡んだが、一方で左サイドをサポートする仕事が、やや不足したと感じていた様子。中でのプレーが得意な南野、大外からのオーバーラップが持ち味の長友をより生かすため「選手のカラーを出すには、僕が多少引いて、そのスペースを確保してあげる、(ポジショニングに)段差を作ってあげる、というのは必要だったかなと思う。そこのメリハリは、ちょっとつけられなかったな、というのはあります」と振り返った。
守田は田中碧、遠藤と組む3枚の中盤では、前線に絡む人数が少なかったこれまでの課題から「できるだけ前(3トップ)に自分が関与したい、するべきだと思っていた」と明かす。その上で「(自らが)前に上がりっぱなしだと、前が渋滞してしまう、動きが出ないな、と感じた。簡単に(パスを)引き出すために少し下りるところ、我慢してあえて前にいる時間をうまく使い分けることができれば、左でも循環できるんじゃないかなと思います」と話した。森保ジャパンの中盤で欠かせない存在となってきた26歳は、勝利の中でもさらにチームを高める方法をイメージしていた。