【箱根への道】中大・藤原正和監督、完全復活へ22年10年ぶりシード権、23年3位以内、24年総合V

スポーツ報知
今年の箱根1区で区間新をマークした中大・吉居

 第98回箱根駅伝(2、3日)で中大が1区のエース・吉居大和(2年)の区間新記録の快走などで総合6位に入り、10年ぶりのシード権を獲得した。4月には吉居の弟・駿恭(しゅんすけ、仙台育英3年)ら5000メートル13分台の超高校級新入生3人が加入予定。就任7年目で初のシード獲得となった藤原正和監督(40)は、箱根随一の名門の完全復活へ、来年の箱根は往路の強化で「3位以内」、再来年の第100回大会で歴代最多15度目の総合優勝挑戦を宣言した。

 今年の箱根駅伝は、1区の吉居が果敢な走りを披露し、シード校復帰への流れを生んだ。藤原監督は「状態も良く、1時間1分30秒で確実に3番以内と計算していた」と明かす。吉居は5キロ過ぎに集団を飛び出し、1時間0分40秒で15年ぶりに区間記録を26秒更新した。後続に39秒差をつけ、大会最優秀選手賞「金栗四三杯」も受賞。「速いリズムで淡々と持っていくのが非常に得意な選手。夏からずっといい練習ができて、想像よりも力がついた」とエースの成長に目を細めた。

 続く2区で11位まで後退も、3~5区が区間1ケタの粘走。往路6位に、藤原監督 は「うまく全員が仕事をしてくれた。100点のレース」とたたえた。翌日の復路も良い流れを持続。「6区若林と8区中沢、9区湯浅には自信があった」といずれも区間5位以内の好走。一時は3位まで浮上し、中大復活を印象づけた。

 箱根6位経験者が来年も7人残る。さらに吉居駿恭、溜池一太(洛南3年)、伊東夢翔 (国学院久我山3年)と5000メートル13分台の強力新入生が加わる。指揮官は「駿恭君は馬力がある。1年目から2区も十分やれそうかなと思います。適性を見極めたい」と23年箱根での吉居兄弟タスキリレーの可能性も示唆した。

 新チームでの練習も開始した。若林陽大(はると、3年)が新主将に就任し、新スローガン「時代を紡ぐ軌跡を 残せ」を掲げた。「全日本大学駅伝、箱根駅伝ともに優勝争いをしての3位以内が目標です」と意気込む。藤原監督も「100回大会の箱根での優勝を目標に掲げている。そのためにも、来年の箱根は何としても表彰台に」と今季の一層の飛躍が不可欠と話す。

 往、復路ともに制し、箱根で完全優勝を飾った王者・青学大とは約12分差がある。藤原監督は「往路で崩すしかない。とにかく競り合わないと何かは起きない。今年は12~13位までは混戦で競り合って重圧がかかり、色々なことが起きた。その状況を青学大も含めて作っていかないと、勝つ可能性は出てこない。吉居がやったようなことを5区間でやれれば十分、チャンスは出てくる」と分析する。

 往路強化に向けた3つの施策も既に描いている。「まず、吉居級を5人育てないといけない。2つ目は全体的な戦力の底上げ。3つ目は今年初めて通年でできる山対策」。01年箱根駅伝5区で往路Vのゴールテープを切った指揮官は、世界に羽ばたく後継者の育成と名門再建に全力を注ぐ。(榎本 友一)

 ◆中大陸上競技部 1920年創部。箱根駅伝には20、24、2017年の3回を除き出場している。優勝(14回)、連続優勝(6回)、出場(95回目)、連続出場(87回)の最多4冠を誇る。出雲駅伝、全日本大学駅伝は2位が最高(ともに3回)。主な陸上部OBは16年リオ五輪男子400メートルリレー銀メダルの飯塚翔太ら。主な大学OBは巨人の阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチ、サッカー元日本代表MF中村憲剛ら。

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