◆カタールW杯アジア最終予選 ▽B組第7戦 日本2―0中国(27日・埼玉スタジアム)
日本は中国を2―0で下し、W杯アジア最終予選4連勝を飾った。前半13分にPKで先制点を挙げたFW大迫勇也(31)=神戸=は、森保ジャパンでは最多となる17点目をマーク。主将のDF吉田麻也(33)、DF冨安健洋(23)を欠いた試合で、センターバックを務めたDF谷口彰悟(30)、板倉滉(25)は完封劇を演出した。
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吉田麻也、冨安健洋の不動のセンターバックを欠く中、日本は危なげなく中国に勝った。余計なイエローカードをもらわなかったことも、次のサウジアラビア戦に向けて好材料だ。
吉田、冨安の代わりに入った谷口、板倉は高さと強さで中国の攻撃陣に全く負けていなかった。ボランチの遠藤との連係も良かった。谷口は冷静にボールをさばいていたし、板倉はリスクを冒さない範囲で攻撃参加を狙うなど、それぞれの持ち味を発揮していた。
次のサウジ戦も同じセンターバックで臨むことになるだろう。中国が相手では余裕を持ってプレーできていたが、サウジの攻撃陣は力も、性質も大きく異なる。中央からドリブルで仕掛けてくるし、両サイドも高い位置を取る。怖がって引いてしまうと後手に回る危険がある。前めの位置でしっかり対応していった方がいい。谷口、板倉の真価が問われる一戦になる。期待したい。(北澤豪=スポーツ報知評論家)