大迫勇也が信念を曲げてガッツポーズと雄たけびで一体感…負傷離脱続出のチームの危機を救う

スポーツ報知
前半、PKを決め雄叫びを上げる大迫勇也(左)(カメラ・宮崎 亮太)

◆カタールW杯アジア最終予選 ▽B組第7戦 日本2―0中国(27日・埼玉スタジアム)

 日本は中国を2―0で下し、W杯アジア最終予選4連勝を飾った。前半13分にPKで先制点を挙げたFW大迫勇也(31)=神戸=は、森保ジャパンでは最多となる17点目をマーク。主将のDF吉田麻也(33)、DF冨安健洋(23)を欠いた試合で、センターバックを務めたDF谷口彰悟(30)、板倉滉(25)は完封劇を演出した。

 エースがW杯イヤーの口火を切った。伊東が獲得したPK。前半13分、FW大迫は蛇行する助走からゴール右に決めた。最終予選の得点は昨年9月7日の中国戦以来。ガッツポーズを何度も繰り出し、雄たけびまで上げた。難易度の高いゴールでも、ロスタイムの劇的な一発でもない。それでも味方を引きつけるかのように、体全体を使ってゴールの価値を表現した。

 意図的に感情を示したことは明白だ。元々、派手なゴールパフォーマンスをすることはなく、いつもは両手を広げてはにかむ程度。「点取ることが仕事だから」と気持ちがそこまで爆発することはないという。かつてドイツを主戦場にしていた時は、MFで使われることが続くと監督にFW起用を直訴するためにドイツ語を習得し、何度も意見をぶつけた。そうしてこだわってきた“ストライカー道”を、大迫は曲げた。

 ピッチには、負傷の主将DF吉田がいなかった。主戦センターバックの一人、冨安も英国で治療中。メンバーが入れ替わり、昨年11月から試合間隔は2か月以上も空いた。オフ明けの国内組はコンディションも整いにくい。試合前にはFW浅野が体調不良でベンチ外になるアクシデントも起きた。自らのパフォーマンスで、この試合の意味を仲間に伝え、チームの“体温”をそろえたことこそ、1点以上の重みがある。

 森保ジャパンでは南野の16得点を上回る最多の17ゴール目となり、結果もついてきた。その後はチャンスで決めきれず。後半13分にピッチを退いたことには注文がつくが、「言葉よりもプレーで、結果で見せたい」という信念が垣間見られた1シーン。「まずはW杯に出ること」と語る大迫が、チームをまた一歩、本大会へと前進させた。(内田 知宏)

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