全米で賛否両論 オルティス氏が殿堂選出もボンズ、クレメンス氏は落選 選考対象資格失う

殿堂入りを喜ぶオルティス氏(中央、ロイター)
殿堂入りを喜ぶオルティス氏(中央、ロイター)

 米野球殿堂は25日(日本時間26日)、今季の殿堂投票結果を発表し、レッドソックスなどで主にDHとして通算541本塁打を放ったデービッド・オルティス氏(46)が資格1年目で選出された。資格最終の10年目で、ともに現役時代に薬物使用疑惑があったメジャー最多762本塁打のB・ボンズ氏(57)と通算354勝右腕のR・クレメンス氏(59)は選出されず、資格を失った。

 資格1年目で77・9%の支持を得たオルティス氏は、故郷ドミニカ共和国の自宅で殿堂入りの知らせを受け「こんな名誉を受けるとは、夢にも思わなかった」と感極まった。薬物使用疑惑への嫌悪感が改めて示された形で落選した2人への敬意も忘れず、「ボンズは別次元の特別な選手。彼以上の選手は現れないと思うし、クレメンスは自分と比較にもならない」と続けた。

 投票結果については全米メディアで賛否両論が巻き起こった。スポーツ・イラストレイテッド誌のベルドゥーチ記者が「彼らはお金を得て、記録を破った」と批判した一方で、USAトゥデーのナイチンゲール記者は、当時は薬物規制が不十分だった点を指摘。「当時は勝利に貢献するために使うべきだと、ステロイド(筋肉増強剤)が推奨されていた」として、2人への投票を明かした。

 現役選手からは、メジャー最多762発のボンズと、354勝を挙げたクレメンスの落選を皮肉る意見が続々と出た。カブスの右腕ストローマンは「ボンズとクレメンスが入れないなら野球殿堂は信頼を失う」、ジャイアンツの左腕ウッドは「選出のシステムがおかしい」とツイートした。

 記者による殿堂入りを逃した2人は今後、時代別委員会による殿堂投票の候補者として名前が挙がる道が残されている。

 ◆米野球殿堂 全米野球記者協会在籍10年以上の記者の投票による。対象者は「大リーグで10年以上プレーし、引退から5年が経過」が条件。10人連記で、殿堂入りには75%以上の得票率が必要。選考対象期間は10年で、得票率5%未満の場合は資格を失う。日本人では野茂英雄、松井秀喜両氏が候補入りしたものの、ともに得票率5%未満だった。イチロー氏は25年度に殿堂資格を得る。また、会員投票とは別に、時代別委員会での殿堂入りもある。

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