◆スコティッシュ・プレミアシップ第22節 ハート・オブ・ミドロシアン1-2セルティック(26日、英国・エディンバラ、タインカッスル・スタジアム)
スコティッシュ・プレミアシップの第22節が5試合行われ、古橋亨梧、前田大然、旗手怜央、井手口陽介の日本人選手4人を擁するセルティックはアウェーでリーグ3位のハート・オブ・ミドロシアン(ハーツ)と対戦。しかしこの試合では古橋と井手口を故障で欠き、前田は代表に合流、旗手一人が先発メンバーに名を連ねた。
日本人1人となったこの試合、旗手は前半27分、右足で強烈な20メートルのミドルシュートを放ち、見事なセルティック初ゴールを奪って先制。さらには同35分、ピッチ中央から右サイドにスルーパスを通し、このパスを受けたオライリーのクロスがアシストとなって2点目の起点ともなった。
しかし後半17分にホームのハーツがボイスのゴールで1点を返し、続く同28分にPKを得たが、このPKはポストに当たる痛恨のミス。この後、セルティックはハーツの激しい押し上げに耐え2-1で逃げ切り、先制点を奪い、2点目の起点となった旗手がアウェー勝利の立役者となった。
強烈な20メートルの初ゴールを決めた旗手に、地元記者から「これまでに今日のゴール以上に素晴らしいゴールを決めたことがあるか?」と聞かれると、満面の笑みで「ベスト・ゴール」と応じた。その後、スポーツ報知との一問一答は以下の通り。
ーものすごいゴールだったが、どんな手応えだったのか?
「打った瞬間に入ったと思った。僕自身、初ゴールを決めたいと思っていたので、(2試合目で)決まって、本当に良かったと思っています」
ー今日のプレーを見ていて、失敗を恐れず、思い切ったプレーができているという印象だったが?
「ミスを恐れてしまうと、自分らしさがなくなってしまうと思っています。ミスをしてまた自分ができること、できないことが分かってくるとも思う。もちろん、ミスをしないことに越したことはないですが、失敗を恐れず、どんどんチャレンジする方向に持っていきたいというのが自分の気持ちです」
ー左サイドで先発したが、トップ下もこなし、中盤の底に下がってそこから起点にもなっていた。非常に広いエリアにまたがってプレーをしたが、そうした自由を監督に与えられているのか?
「もちろん、トップ下の位置まで入るというのは、チームに求められていること。ゲームを組み立てるという部分では、下がるなとは言われていますが、試合の流れの中で(下がることが)必要であれば、そこからチャンスを作りたい。そういうプレーをやるなとも言われていないので、そこは臨機応変に(試合の流れに)対応しながらやっている状況です」
ー今日の相手のハーツは試合開始直後から激しいプレスをかけてきて、当たりも強く、全くスペースのない戦いを強いられたが、やはりこれも日本ではなかなか味わえないサッカーか?
「そうですね、独特というか、前半も(相手が)マンマーク気味で来ていたので、やっぱりそういうのはすごく海外だなと思いました。けれどもその中でも自分らしさを出さないと、生き残って行けない。うまく頭を使いながらやるというが、フロンターレ(川崎)でやっていたことなので、今のところは柔軟に対応できていると思います」
ーすごく楽しそうにやっているように見えるが?
「いやもうすごく楽しいです(笑)。スタジアムの熱気、サッカーの違い、(日本と)全然違うことばかりなんですけど、それを楽しめている自分がいるなと思います」
ーセルティックには日本人の仲間が3人いるが、それも手助けとなっているか?
「もちろん仲間がいることに越したことはないです。でもいなくてもやらないと。(自分1人だけが出場した)今日みたいな状況も生まれますし。だから、いたらどう、いなかったらどうというのは僕にはなくて。もちろん、(日本人選手の)みんなにそれぞれの良さがありますし、それに合わせながら、僕もピッチ上で自分の良さを表現して、うまくチームになじんでいければと考えています」