御嶽海は「体の寄せ方が非凡」元大関・豪栄道が称賛…相撲勘の良さに加え安定感はある、あとは精神面のムラ

スポーツ報知
肩車で祝福される御嶽海(代表撮影)

 大相撲初場所で関脇・御嶽海(29)=出羽海=は3度目の賜杯を抱き、大関昇進を確実にした。昇進は26日の春場所(3月13日初日・エディオンアリーナ大阪)番付編成会議と臨時理事会で正式決定するが、長野出身では江戸時代の雷電以来227年ぶりの新大関誕生となる。生涯10敗しかしなかった伝説的力士を引き合いに出し「大関で1年間に10回だけ負ける力士もいるかな」と年間80勝にも意欲。スポーツ報知では3回連載で快進撃の秘密に迫る。

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 新大関・御嶽海が正式に誕生した。来場所は3大関となるが、カド番として迎える正代は低調、また、貴景勝もけがが多く安定しない。その中で、御嶽海には大関として優勝争いに加わることが責務となる。

 ただ、関脇以下では最多に並ぶ3度の優勝、昭和以降6位の三役在位28場所、三役昇進以降の31場所で平幕に落ちたのはわずか3場所と安定感はある。昨年の年間勝利数でも55勝と照ノ富士(77勝)に次ぐ2位と先輩大関をしのぐ数字だ。

 強さはどこにあるのか。同じ出羽海一門の武隈親方(元大関・豪栄道)は「体の寄せ方がうまい。普通の人が投げを食らうようなものでも、体を寄せてそのまま寄り切る。そのへんは非凡」と相撲勘の良さをたたえる。

 元横綱の鶴竜親方は「もろハズ」を最大の武器に挙げる。両手で相手の脇の下を押し上げて腰を浮かせる技だ。「そうなると引くしかない。それで負けた相撲が何番もあった」と回想。秀ノ山親方(元大関・琴奨菊)は「下からめくりあげられるような手の使い方。大きな体を小さくまとめて当たってくるのが武器」と語る。低い重心で体全体をうまく使って押し込まれると、なすすべがないという。

 課題は、以前から自他ともに認める精神面のムラだ。初場所まで三役として2場所連続2ケタ勝利を挙げたことがなかったなど、もう一皮むけきれなかった。ただ、武隈親方が「今場所は顔つきが違った」と語るように、成長の兆しもあった。秀ノ山親方は「御嶽海はもう1個、上を目指さないと」と期待を寄せる。全ては新大関のこれからの精進にかかっている。(特別取材班)=おわり=

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