【高校野球】センバツ近畿7枠はどうなる?「内容」か「地域性」か…各校の選考基準を本紙記者がズバリ解説

スポーツ報知
この4投手のうち1人は今春センバツに出られないかもしれない(左から市和歌山・米田天翼、近江・山田陽翔、京都国際・森下瑠大、東洋大姫路・森健人)

 今春センバツ(3月18~30日・甲子園)の出場校が28日の選考委員会で決まる。選出されるのは各地区に与えられた一般枠(28校)に、21世紀枠(3校)、神宮大会枠(1校)を加えた計32校。昨秋、大阪桐蔭が神宮大会で初優勝を果たしたため、私が主に担当する近畿地区からは一般枠6校に1校を加えた計7校が選出されることとなった(21世紀枠を除く)。

 出場校は、選考の重要な参考資料となる秋季近畿大会の8強校の中から選ばれる可能性が極めて高い。4強(大阪桐蔭、和歌山東、天理、金光大阪)までは当確とされ、残る4校(東洋大姫路、京都国際、市和歌山、近江)の中から1校だけが涙をのむとみられる。

 昨年4月に入社した私にとっては初めてのセンバツ。選考にはどのような基準が存在するのか、先輩記者や高校野球関係者(監督や部長)らから、とにかく話を聞いた。その中で主に挙げられたのは、

〈1〉「府県大会での順位」

〈2〉「近畿大会での試合内容」

〈3〉「有力選手の存在や近年の甲子園での活躍」

〈4〉「地域性」

の要素だった。

 まずは、残る3枠を争う秋季近畿大会8強の各校の以上4点を整理すると…

◆東洋大姫路

〈1〉兵庫3位

〈2〉1回戦は奈良1位の智弁学園に2―0で完封勝利。準々決勝で優勝した大阪桐蔭に0―5。

〈3〉エース右腕・森健人(2年)は秋の公式戦6完投3完封の好投手。甲子園出場は2011年夏が最後。

〈4〉8強の中で唯一の兵庫勢

◆京都国際

〈1〉京都1位

〈2〉1回戦は大阪3位の履正社に3―0で完封勝利。準々決勝では準Vの和歌山東に2―3で惜敗。

〈3〉プロ注目のエース左腕・森下瑠大(2年)を擁する。昨年は春夏連続で甲子園に出場し、夏は4強と躍進。

〈4〉8強の中で唯一の京都勢

◆市和歌山

〈1〉和歌山1位

〈2〉1回戦は兵庫2位の神戸学院大付に2―1。準々決勝は天理に1―5で敗れた。

〈3〉プロ注目のエース・米田天翼(2年)は近畿大会2戦ともに完投し、計19奪三振。前チームはドラフト1位バッテリー・小園健太(DeNA)―松川虎生(ロッテ)を擁し、昨年のセンバツに出場。

〈4〉準Vの和歌山東が同じ和歌山から既に当確

◆近江

〈1〉滋賀3位

〈2〉1回戦は兵庫1位の社に11―10で辛勝。続く金光大阪との準々決勝は6点リードから大逆転を許し、6―7で敗戦。

〈3〉プロ注目の二刀流・山田陽翔(2年)は4強入りした昨夏の甲子園でも活躍。秋は右肘痛で登板なしだったが現在は回復しているという。

〈4〉8強の中で唯一の滋賀勢。滋賀からの選出は直近3大会なし

 以上から4校それぞれに強みがあり、選考委員会がどの要素をより重視するかによって選出される高校は変わってくると考えられる。

 たとえば、〈1〉の府県大会の順位を最も重視した場合は京都国際、市和歌山の2校は一気に有力となる。過去10大会で府県1位校が近畿8強入りしながら選出されなかったのは4度というデータもある(うち2度は準々決勝でコールド負けし、評価を大きく落とした)。逆に〈4〉の地域性を最も重視すれば、市和歌山以外の3校が有力となるだろう。2府4県全てから少なくとも1校が出場することになる。

 しかし、いずれの例も単純に当てはめただけであり、実際はもっと複合的な視点で判断がなされるだろう。出場の可能性を残す高校の選手たちは厳しい練習に励み、吉報を待ちわびている。センバツ選考委員会がどのような決断を下すのか、注目したい。

(記者コラム=高校野球担当・南 樹広)

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