古橋岳也―久我勇作の再戦はドロー …日本スーパーバンタム級タイトルマッチ

スポーツ報知
9回、両者負けじと連打する古橋岳也(右)と久我勇作(カメラ・山崎 賢人)

◆プロボクシング 「フェニックスバトル84&ホープフルファイト36」▽日本スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ10回戦 △王者・古橋岳也 (引き分け) 同級1位・久我勇作△(25日、東京・後楽園ホール)

 2度目の防衛を目指した王者・古橋岳也(川崎新田)と前王者の日本同級1位・久我勇作(ワタナベ)が、激しい打ち合いを演じ、引き分け。ジャッジ1人は96―94と久我を支持したものの、残る2人は95―95で同点。王者・古橋が2度目の防衛となった。戦績は34歳の古橋が28勝(16KO)8敗2分け、31歳の久我が20勝(13KO)5敗2分け。

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 10回終了のゴングが鳴るまで、古橋と久我は激しく打ち合った。前に出て古橋の距離を潰しながら、的確なパンチを打ち込む久我に対し、王者は右の強打、ボディーで挑戦者の足を止める。4回、古橋は右目上をカットし流血。5回を終えて、47―48、47―48、46―49とリードを許して折り返した。6回、右アッパーやボディーへの強打で古橋が反撃。一進一退の打ち合いに、1000人を超えた観客席から大きな拍手が続いた。

 お互いに決定打を奪えず、判定へ。ドロー裁定に、両雄の腫れ上がった顔は曇りがちだった。

 リング上でインタビューに答えた古橋は「複雑です。前回は勝ったけど、ボコボコにやられて、今回もボコボコにされた。どっちが勝者か…」と話したものの「尊敬する久我選手と試合ができてよかった。持てる力は出せた。でも、正直怖かった」と振り返った。試合後、改めて激戦を振り返った王者は「序盤にチャンスはあったと思うけど、自分のスタイルが貫けなかったのは練習不足。1年前とどのくらい変わった? 100のうち6くらい」と苦笑い。昨年1月、日本王座3度目の挑戦で久我に9回TKO勝ちし、ベルトを奪取した古橋は、8月には花森成吾(JBスポーツ)に3回TKO勝ちして初Vにも成功。久我との1年ぶり再戦で返り討ちを期していたが、ドロー裁定は想定外だったようだ。

 「チャンスがあれば、次はアジアのタイトルを目指したい」と意欲を見せる古橋だったが、新田渉世会長は「古橋はすごく進歩したと思ったけど、甘かった。明確に勝てると思っていたが、考え直さないと」と厳しい言葉で“愛のムチ”。古橋自身も納得の表情でうなずいた。

 一方、久我も敗者の表情だった。「正直、ボディーを効かされて、主導権を取られたし、後半追い上げる感じだった。引き分けでも、挑戦者だから、負け、かな…」と振り返り、「古橋選手は相変わらず気持ちの出る選手。ガードも良くて、アゴを引いていたから、当たらなかった」と王者の強さを素直にたたえていた。

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