御嶽海、伝説の雷電級「誰にも負けない」年間80勝に意欲 親しみやすい「フランクな大関」になる

スポーツ報知
23日の千秋楽、土俵下の優勝インタビューで笑顔を見せる御嶽海

 大相撲初場所で3度目の賜杯を抱き、大関昇進を確実にした関脇・御嶽海(29)=出羽海=が千秋楽から一夜明けた24日、都内の出羽海部屋で会見した。昇進は26日の春場所(3月13日初日・エディオンアリーナ大阪)番付編成会議と臨時理事会で正式決定するが、長野出身では江戸時代の雷電以来227年ぶりの新大関誕生となる。生涯10敗しかしなかった伝説的力士を引き合いに出し「大関で1年間に10回だけ負ける力士もいるかな」と年間80勝にも意欲。スポーツ報知では3回連載で快進撃の秘密に迫る。

 ちゃめっ気たっぷりの御嶽海の目が、真剣になった。自己最多タイの13勝で飾った3度目の優勝から一夜明け、長野県からは1795年の雷電以来の大関誕生となることに、「偉大な先輩の後で、ある意味プレッシャーかなと思います。人一倍気迫ある相撲が取りたい。絶対誰にも負けたくない」と決意表明。約20年間で254勝10敗と無類の強さを誇った郷土力士のことは、幼少のころから知っていた。

 恐縮すると同時に、看板力士としての責任感もにじんだ。「大関で1年間に10回だけ負ける力士もいるかなと思います」。年6場所(90日間)で、遠回しながらの“年間80勝宣言”。高いハードルだが、今場所(13勝2敗)のペースを維持すれば不可能ではない。

 大関での到達なら、1994年の貴乃花(のちの横綱)以来2人目の快挙となり、さらに上の番付にも限りなく近づく。「もう一個上(の番付)はあるので、そこは狙わないといけない。もう少し待っていてもらいたい」と闘志があふれ出た。

 大関昇進は26日に臨時理事会などを経て正式決定する。同日の伝達式で述べる口上には「シンプルに難しいことは言わない。イメージは持ってます」と言及。座右の銘は「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」。長野・福島中時代の相撲部顧問・安藤均氏(63)から教わり、ずっと大切にしてきた。

 地元も盛り上がってきた。長野県の担当者はこの日、県民栄誉賞の検討を示唆。それでも御嶽海は自然体を貫く。自身が思い描く看板力士像について「近寄れない大関と言われたいけど、僕の性格上は無理なので、フランクな大関で」と親しみやすさをアピールした。気は優しくて力持ち。大きな期待を胸に、大きな夢に挑む。(竹内 夏紀)

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