FC東京に名古屋から加入したDF木本恭生(28)が、目標とする森重とのコンビ結成を誓った。沖縄キャンプ中の24日、オンライン取材に応じ「森重選手からは本当に吸収するところが多い。センターバック(CB)からいいビルドアップ(攻撃の組み立て)ができれば、いい攻撃ができると思うので、やっていきたい」と言い切った。
CBを本職とする木本は、183センチの身長を生かした空中戦の強さに加え、足元の技術を生かしたビルドアップが武器。同じく足元の技術に優れる森重について、目指すスタイルだと感じている。「森重選手とはまだ1週間ですけど、改めて非常にレベルが高いなと思いました。1日1日が楽しみですし、学んでいきたい」と参考にしている。
もちろん、学ぶだけではなく、大分から加入したDFエンリケトレビザンを含め、競争相手としても意識している。「なかなか簡単に越えられる壁ではないと思っています。難しいですけど、自分の特長の足元の技術を森重選手以上に出していかないといけないと感じています」と意気込んだ。
今季からスペイン人のアルベル監督(53)が就任。ポジショニングを意識したボールを保持するサッカーに取り組んでおり、CBは攻撃の起点になる役割が求められる。C大阪時代には同じくスペイン人のロティーナ監督(64)の下でプレー。「やはりポジショニングを大事にするところは同じですし、ボールがないところでの距離感や立ち位置を把握できるかが大事。ポジショニングや足元でしっかりつなぐことは、ロティーナさんの2年間で学んだので生きていると思います」とイメージはできている。
沖縄キャンプも1週間を経過。これからは練習試合など実戦形式が増えてくる。「非常に魅力的なサッカーを目指しているなという印象」という木本が、後方から守備も攻撃も支えていく。