大相撲初場所で3度目の優勝を果たし、大関昇進を確実にした関脇・御嶽海(出羽海)が千秋楽から一夜明けた24日、オンラインで会見した。前夜は深夜0時頃に眠りについたといい、「寝た気はしないですけど。起きて、すっきりはしています。3回目の優勝すごいうれしかったですし、こういうふうに朝を迎えられたのは、うれしいです」と感慨に浸った。
新三役で小結となったのが2016年九州場所だった。そこから約5年の月日を要した。その間には貴景勝、朝乃山、正代らに次々と大関昇進の先を越された。「長かったな、と正直思います。抜かれていって、特に悔しかったのは正代関ですかね」と振り返った。
長野県からは江戸時代にあたる1795年の雷電為右衛門以来、実に227年ぶりの大関誕生。約20年間の現役生活で成績は254勝10敗2分け、14預かり5無勝負とされる伝説の力士だ。現役時代に10敗しかしなかったという話題を向けられると「大関になって1年間で10回だけ負ける力士もいるかなと思います」と“年間80勝宣言”で、大関にかける思いの強さを示した。
とはいえ、元来は明るく誰からも愛されるキャラクター。「近寄れない大関と言われたいですけど」としつつ、「性格上、無理なので、フランクな大関でいきたいです」と親しみやすい大関を目指すことを誓った。
注目の昇進伝達式の口上については「シンプルにいこうかなと思います。いろんな関取見てると、かみそうだなと。声が裏返っている人もいるので、シンプルに難しいことは言わないと思います」と構想の一端を明かしていた。