ヤクルトが熱視線を注いでいた“ほほ笑み王子”…現役引退の左腕・大野健介さん、遠縁記者が秘話を明かす

スポーツ報知
現役引退を決め、おだやかな表情を見せる大野健介さん

 静岡商、早大、ヤマハで活躍したサウスポーで、“ほほ笑み王子”と呼ばれた大野健介さん(32)が昨季限りで現役を引退した。

 私は大野と遠縁に当たる。大野の父が慶大OBであることもあり、第1志望は慶大であることを家族から聞いた。2007年にオール早慶戦が草薙球場で行われた際には慶大側で観戦。マネジャーから中京大中京・伊藤隼太(慶大から11年ドラフト1位で阪神)とともに小論文対策も受けたが、不合格。それでも「早慶戦に憧れがあった」と早大を受験。08年に社会科学部へ入学し当時同学部の4年だった私の後輩になった。大野の住む都内の自宅に行ったり、私が要らなくなった教科書を譲ったりするなど親交を深めた。

 私が静岡支局赴任中に、浜松市内で餃子をつつきながら話したときのことだ。1学年上の斎藤佑樹、大石達也、福井優也の「早大三羽ガラス」の卒業後の4年秋に最優秀防御率を獲得するほど活躍したのに、なぜすんなりヤマハ入社を決めたのか聞いた。

 するとヤクルトの小田義人スカウト(故人)=静岡高OB=に「プロ志望届を出せば指名したのに」と言われたことを教えてくれた。「プロは無理ですよ」と謙遜するが、ヤクルトには170センチの大野と167センチと背丈の近い左腕・石川雅規投手という良きお手本もいる。ヤクルトならば、覚醒したんじゃないかと密かに思っている。(山田豊)

 ◆大野健介(おおの・けんすけ)1989年10月9日、東京・中野区生まれ。32歳。小2から野球を始め、静岡商では1年秋からエース。2年夏に甲子園出場。早大では東京六大学通算25試合登板で4勝4敗。防御率2・70。12年にヤマハ入社し、21年限りで現役引退。170センチ、77キロ。左投左打。

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