◆大相撲 初場所13日目(21日、東京・両国国技館)
焼津市出身で、西十両8枚目の翠富士(25)=伊勢ケ浜、飛龍高出=が東十両5枚目の魁勝(26)=浅香山=を肩すかしで下し7勝目を挙げ、勝ち越しに王手をかけた。立ち合い攻め込まれながらも、右に回り込みながら相手の左腕を取って、必殺技を繰り出した。
1年前の初場所では、新入幕で9勝を挙げて技能賞を獲得した。ただ、場所後の2月にヘルニアを発症。3月の春場所は5勝10敗で大きく負け越した。夏場所は全休で幕内から陥落。現在も、痛みと付き合いながら土俵に上がっている。
伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)のゲキで場所前は稽古を積んできた。「けがをしてからトレーニングをしなくなったけど、年明け前くらいに親方にすごく怒られて。幕下の力士を連れてトレーニングしろ、と言われたので、しっかりやってきました」。14日目は武将山(26)=藤島=と対戦。「今年中に幕内復帰」を新年の目標に掲げた翠富士が、一発で勝ち越しを決める。