【オリックス】宮内義彦オーナー今季限り退任発表 88年に阪急を買収04年には近鉄と合併

スポーツ報知
会見で笑みを浮かべる宮内義彦オーナー(カメラ・石田 順平)

 オリックス・宮内義彦オーナー(86)=本社シニア・チェアマン=が21日、京セラDで会見し、今季限りでオーナー職を退くことを明かした。阪急から球団を買収した88年から務めてきたが「ここ数年、次の世代に渡したいと考えていました」と明かし、昨季の25年ぶりのリーグ優勝を「一つの区切りができたと思う」と退任理由に挙げた。後任はオリックス本社の井上亮(まこと)社長兼グループCEO(69)の予定だ。

 オリックスへの思いは最後まで尽きなかった。「オーナーという名前の他に、熱烈なファンというものがありまして」。シーズン前の勇退発表も、チームの発奮を期待する狙いがあった様子で「『あの宮内オーナーがおしまいになる。もう一回、胴上げをしてやろうじゃないか』と思ってくれれば励みになる」とリーグ連覇と日本一奪回を注文した。

 オリエント・リース社長だった88年11月、譲渡された球団を「オリックス・ブレーブス」とし、89年に本社を「オリックス」に。「企業の知名度を上げることが球団を持つ値打ちだった。こんないい広告宣伝媒体はない。話が来て飛びついた」と振り返った。

 「球団と縁を切ろうという考えは全くございません。いつ球場に行っても『あいつ、おるな…』というふうになりたい」。自身も長く草野球も楽しんできた名物オーナー。「オリックス・ファン」という肩書は今後も変わらない。(長田 亨)

 ◆88年11月の各球団オーナー(敬称略)

 巨人・正力亨、ヤクルト・松園尚巳、阪神・久万俊二郎、広島・松田耕平、中日・加藤巳一郎、大洋・中部新次郎、ダイエー・中内功、オリックス・宮内義彦、西武・堤義明、ロッテ・重光武雄、日本ハム・大社義規、近鉄・佐伯勇

 ◆宮内オーナーの過去の発言集

 ▼2000年10月12日(イチローのポスティングによる大リーグ移籍を容認)「ギリギリまで(承諾)できないと言ってきたが、球団から『この際、思い切ってくれ』と言われ、数日前に決断した。今までの大変な貢献に報いたい。金銭ずくの話じゃない」

 ▼02年9月6日(最下位のチームに)「(石毛)監督の前に(岡添)社長がクビになるんじゃないか。キャンプの時は戦力は充実していると言っていたのに。戦力を完全に見誤っている」(石毛監督は翌年4月、岡添社長は同9月に解任)

 ▼09年8月17日(甲子園で母校・関西学院を観戦)「高校野球は負けてもさわやかだけど、プロ野球を見ていると腹が立つ!」

 ▼13年3月12日(開幕前に)「毎年のように(優勝と)言っていますので、もう言いません。うそつきオーナーと言われたくないので」

 ▼19年3月13日「冥土(めいど)の土産がないまま、閻魔(えんま)さんに会うのは非常にまずい。早く土産を作ってもらいたい」

 ▼21年10月27日(優勝決定で胴上げされ)「25年間、待ってですね…。私も感激しております」

 ◆宮内 義彦(みやうち・よしひこ)1935年9月13日、兵庫県生まれ。86歳。58年関学大卒業。60年ワシントン大学大学院(MBA取得)を卒業し、日綿實業(現双日)入社。64年オリエント・リース入社。80年に社長・グループCEO。阪急買収に伴い、88年11月に球団オーナー就任。2000年に会長・グループCEO。14年、会長・グループCEOを退任し、シニア・チェアマンに就いた。

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