土屋太鳳 インタビューロングバージョン<2>

スポーツ報知
土屋太鳳

 女優の土屋太鳳(26)がヒロインを務める映画「大怪獣のあとしまつ」(三木聡監督)が2月4日から全国公開される。主演のHey!Say!JUMP・山田涼介(28)との初共演に「役者としても座長としても素晴らしい方で、またご一緒したい」と振り返った。2008年に「トウキョウソナタ」でデビューして以来、女優業だけでなくバラエティーや司会業にも挑戦。一昨年には「ローマの休日」でミュージカルにも進出し「歌にもチャレンジしたい」とも。今年の選んだ漢字一文字には「新」で、念願の時代劇出演に向け乗馬の練習も再開させたいという。(ペン・国分 敦、カメラ・森田 俊弥) 〈1〉から続く

 今回、大臣秘書官役という初めての官僚役で、役作りで気をつけたこともあったようだ。

 「秘書って人とのコミュニケーションが重要だと思うんです。人を見る目線や相づちを打ったり、相手を信用させるタイミングみたいなものは大事なのかなって。『秘書だったら常に周囲にも目を配っている』というような緊張状態でいることを意識しました。あとはやっぱ滑舌です。ちゃんと(セリフを)噛(か)まないようにしようと思っていました。ただ官僚ですから専門用語も多くて…。なんかもう噛んじゃいけないみたいな切迫感がすごくて、心臓バクバクになりながらやっていました」

 環境大臣役のふせえり(59)とのやり取りはコントのようなシーンも多かったが…。

 「ふせさんが大臣として『あーだ、こーだ』って面白いことを言う分、私は秘書として淡々としていなきゃいけないと思っていました。でも現場では『何でこれを私が言わなきゃいけないんだろう』って思いながら『(男性の死体に生えたキノコを)これはキノコでありません』とか言ったりしなきゃいけなくて…。真剣な会議の時にみんな変なことしていて『今、それ言う』みたいな。ちょっとフフフってなって…。現場では笑いをかみ殺しながらやっていました」

 コメディー色がある一方でシリアスなシーンも多い。ユキノは恋人のアラタと別れて、同じ特務隊仲間だった雨音雅彦(濱田岳)と結婚するが、2人の男性の間で揺れ動く演技も見どころの一つになっている。

 「複雑ではあったんですけど、ユキノの雨音さんに対する気持ちにはウソはないと思っています。同じ特務隊という職業に就いて、一緒に訓練をしていたことや彼の今の仕事(総理秘書官)に対しては尊敬しているはずです。でもアラタに対してはやっぱり応援せざるを得ないというか、アラタ(の仕事)を止めることはできないのは、好きだからこそ分かるというのがあると思います。そこはアラタに対しての愛情なんだろうなって。難しかったですが、目の前にいる人に思いを馳(は)せながら、演じさせていただきました」

 ―自身がユキノの立場なら雨音とアラタのどちらを選んだ?

 「涼介さんか浜田さんかですか? 本編では『アラタのために私は幸せになる』というのがあって、雨音さんとも結婚したんだと思いますが…。本当は好きな人同士が一緒にいたらいいですけどね。『自分がこれをしてあげたら、この人の力になれるんじゃないかな』って思うのは、たぶんアラタの方かな」

 今回、アクションも多かったが、持ち前の運動神経の良さが要所要所で発揮されたようだ。

 「撮影はきつくなかったですけど、草むらの中を走るシーンでちょっとケガしました。草って刺さるんですよ。グサって。ちょっと危険を感じながらやっていましたが、あの程度で済んだので、運動ができてよかったって心から思いました。(大型バイクを発進させるシーンは)私、まだ大型の二輪免許を持ってないので、そこは発進のとこだけけん引してもらって撮りましたが、ちょっとうれしかったですね。やぱっり、バイクに乗りたい気持ちはあるんで、免許取れるんだったら取りたいなと思います」

 15歳の時に映画「ウルトラマンゼロ THE MOVIE」に出演している。好き特撮作品はウルトラマンになるのだろうか。

 「仮面ライダー龍騎やアギトもすごい見ていて、グッズも買って握手会も行きましたし、写真集とか持っていました。でもウルトラマンが一番好きかな。(映画の)ウルトラマンガイアには濱田(岳)さんが出ていますよね。ウルトラマンって面白かったですよ。本当の愛情や大切な人を守るためとか。戦うのにはちゃんと理由、ストーリーがあるじゃないですか。そして怪獣にもウルトラマンにもストーリーがあるって、変身する人間物語も楽しかったんだと思います。2、3歳ぐらいから見てます。ティガとかからかな」 〈3〉へ続く

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