高校野球の名門・聖光学院(福島)で主将、3番打者を担った坂本寅泰外野手(3年)が、東都大学リーグの東洋大に合格した。高校通算47本塁打の強打者は、「打撃で結果を残し、1年目からレギュラーをつかみたい」。ポジションは違うが中高大と同じチーム出身のロッテ・佐藤都志也捕手(23)のように世代を代表する選手となり、4年後のプロ入りを目指す。
雪の積もる聖光学院のグラウンドに新たな舞台を見据えて練習に励む坂本の姿があった。14大会連続甲子園出場をかけた今夏は、福島大会準々決勝敗退。「大学での目標は日本一。今まで以上に頑張ることでしかあの悔しさを晴らせない」と現在も週6で練習に参加。ウェートや腕立て伏せで体重7キロ増。ロングティーの飛距離は20メートル以上伸び、打球速度も約10キロ上がるなど目に見える進化を重ねている。
「都志也さんのように大学日本代表に選ばれる選手に成長し、4年後プロ入りを目指したい」。同じいわき市出身で中学軟式・松風クラブ時代から知る佐藤が、目標への道しるべ。高校では本塁打が注目されたが、まず狙うのは「首位打者」。着実に打率を残すことから大きな夢に近づく意欲だ。
今年は寅年で、新年に引いたおみくじも大吉。「今年は自分の年にしたい」と名前に寅がある坂本はブレイクを誓った。(小山内彩希)
◆坂本寅泰(さかもと・ともやす)2003年5月26日、福島・いわき市生まれ。18歳。平五小4年時にソフトボールをはじめ、平三中ではいわき松風クラブに所属。聖光学院では1年秋からレギュラー、2年秋から主将。183センチ、79キロ。右投右打。家族は両親と兄。血液型A。