J1札幌 岡村大八が宮沢裕樹に挑戦状

スポーツ報知
ヘディングシュートを放つJ1札幌DF岡村(左)

 J1北海道コンサドーレ札幌DF岡村大八(24)が、強固な3バックに風穴を開ける。沖縄キャンプ中の札幌は20日、金武町で2部練習を行った。初日の15日からフルメニューを消化している岡村は昨季、J2群馬から即戦力候補として加入も、先発出場4戦の21試合出場にとどまった。「満足するシーズンじゃなかったので。今年で札幌2年目、DF陣に割って入らないと」。そう口元を引き締めた。

 昨季3バックは宮沢裕樹(32)を中央に、左が福森晃斗(29)、右に田中駿汰(24)が基本布陣だった。牙城を崩せなかったことに「群馬ではコンスタントに出てたので自信もあった。それが去年は試合から離れ、焦りが出て落ち着きもなくなった」と自戒を込めて口にした。今年、殻を打ち破るべく、1つの誓いを立てた。「裕樹さんに挑戦状です」と。

 公私ともに親しい宮沢からは「俺のポジションを奪う気持ちで来い」と言われ続けてきた。その思いを発奮材料に、高みを目指す。「壁は高いけど何とか越えたい。対人の強さや空中戦は、今の札幌の後ろの選手にはない部分だと思っている。そこに加えて攻撃のクオリティーを高めていけば、チャンスは出る」。1段階成長した姿をキャンプで見せ、昨季までの評価を覆す。

 今オフ、複数のJクラブが獲得に乗り出すも、残留を決断した。「札幌は環境も街も人も全て気に入っている。試合に出られないこと以外は、来て良かったなと」。冗談を交えて話す現状からの脱却へ「いいアピールをして、何とか定位置をつかみたい」と決意を示した。今季を充実した年にすべく、全力で日々、取り組んでいく。(砂田 秀人)

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