【明日の金ロー】笑いながら「三国志」の大筋を知ることができる”入門編”「新解釈・三國志」

スポーツ報知
劉備を演じる大泉洋(左)と諸葛孔明役のムロツヨシ(C)2020映画「新解釈・三國志」製作委員会

 21日の金曜ロードショーは、「新解釈・三國志」(2020年)が、地上波初放送。ヒットメーカーとして知られる福田雄一監督が脚本も手掛け、興行収入は40億円を突破する大ヒットとなった。群雄割拠の時代だった2~3世紀の中国の興亡を描いたあまりにも有名な物語を、西田敏行演じる歴史学者・蘇我宗光が語り継がれている三國志に対し”新説”を唱えるという形を取り、劉備(大泉洋)を軸にストーリーは進行していく。

 タイトルを見ただけでは「歴史物は、あまり興味ないから…」と拒否反応を示す人がいるかもしれないが、そこは福田監督作品。監督自身が「難しいことは一つもありませんので、イケメン祭りを堪能しながら、テレビの前でリラックスして気楽に笑っていただけたらと思います!!」とコメントしているように、エンターテインメント性の強い内容となっている。

 ネタバレになってしまうので詳細は控えるが、タイトルには「新解釈」とあるものの、「ある一点」を除いては歴史書を元にして後世に書かれた小説「三国志演義」に沿っている内容。クライマックスである曹操(小栗旬)軍と劉備・孫権(岡田健史)連合軍との合戦「赤壁の戦い」では、「三国志演義」で登場する「草船借箭(そうせんしゃくせん)の計」なども登場する。

 人間関係についても、基本的には史実に基づいているので、「三国志」のことをよく知らない人が「こんな話だったんだ…」と知ることができるはず。その意味では、「三国志入門編」とみてもいいだろう。ただ、福田作品ならではの畳みかけるようなギャグの連発は、好みが分かれるかもしれない。

 撮影は新型コロナウイルスが確認される前の19年春。中国の雄大な景色を背景に行われた…と言いたいところだが、全て国内で撮影。千葉県鋸南町の元名採石場跡地、静岡県裾野市などがロケ地となった。鋸南町は、序盤に登場する黄巾党の本拠地などに使用。同所は特撮作品の爆破シーンなどがよく撮られるほか、日本らしからぬ風景から「テルマエ・ロマエ」のイタリアのシーン(オンドル小屋が建てられる場所)や「謝罪の王様」のマンタン王国など、海外の設定で登場する。

 一方、本作でムロツヨシ演じる諸葛孔明の自宅として登場する建物は、裾野市に建てられたロケセット。映画好きであれば「どこかで見たような気が…」と思うかもしれない。実は、本作の前年に公開された「キングダム」で、主人公の信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)が暮らしていた家を使っている。本作を見た後に見比べてみるのも面白いかもしれない。(高柳 哲人)

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