羽生結弦の挑戦支える“4Aごはん”を初公開 コラーゲンたっぷりスペシャルちゃんこ

スポーツ報知
味の素(株)のビクトリープロジェクトスタッフが調理した食事をほおばる羽生(「味の素(株)ビクトリープロジェクト(R)」提供)

 北京五輪フィギュアスケート男子で史上初の「クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)」成功と94年ぶりの3連覇を目指す羽生結弦(27)=ANA=を支える食事のメニューが明らかになった。2013年から羽生をサポートする味の素株式会社の「ビクトリープロジェクト」が開発した「勝ち飯」で、昨年末の全日本選手権の期間中も採り入れた。4回転半の完成へ足首の腱(けん)が強くなるように、主成分のコラーゲンをたっぷり含んだ“スペシャルちゃんこ鍋”などを食べて、五輪本番に向け万全の状態に仕上げていく。

 羽生は昨年末の全日本選手権で初めて試合でクワッドアクセルに挑んだ。回転は足りなかったが、転倒せずに着氷。前人未到の大技の完成へ、大きな一歩を踏み出した。今季初戦でショートプログラム(SP)、フリーともに圧倒的な滑りを披露した羽生を、コンディショニングと栄養面でサポートしたのが味の素の「ビクトリープロジェクト」【注】だった。大会期間中の6日間、羽生は「勝ち飯」メニューで食事管理を徹底していた。

 羽生と味の素は4回転半ジャンプに必要な跳躍能力と技術のさらなる向上を目的に、「腱」の強化に取り組んできた。担当の栗原秀文氏は「ジャンプ力はもちろん、4回転半の着氷に耐えられる体づくりが必要と考えました」と説明した。11月のGPシリーズNHK杯前に右足関節靱帯(じんたい)を損傷。腱や関節のケアを栄養面から行うために、全日本選手権前に羽生仕様の新規メニュー開発がスタートした。鍵となったのはコラーゲンだった。

 腱や関節は主成分のコラーゲンを摂取することで、健康な状態を保つことができる。熟考の末に完成したスペシャルメニューが「鶏手羽コラーゲンちゃんこ鍋」だ。コラーゲンを含む鶏手羽や軟骨入り鶏だんごに、コラーゲンの合成に必要なビタミンCを多く含むブロッコリー、水菜、キャベツを合わせた鍋。食が細い羽生だが、汁物なら食べやすく消化にいい。主菜はポン酢味の「コラーゲン牛すじ」。さらに腱と関節をケアするために、コラーゲンに多く含まれるアミノ酸を配合したアミノバイタル「コネクト」の摂取量を増やした。

 羽生はソチ五輪前年の13年から同社のサポートを受けてきた。プログラムを滑りきるための体力を養うために、食事改善を図ろうとしたことがきっかけだった。平昌五輪前の16年からは体調などを記したコンディショニングチェックもスタート。同年12月から試合期間中の3食と補食の提供を受けるようになった。日々の取り組みが実を結び、4回転半を跳ぶための体が完成しつつある。

 大会後に「北京五輪を目指すという覚悟を決めた背景には、4回転半を決めたいという思いが一番強くある。4回転半を成功させつつ、その上で優勝を目指して頑張っていきたい」と決意表明した。栗原氏は「健康な心と体で臨めるように。羽生選手の挑戦に必要な栄養素を最後の最後まで考え抜きます」。人類初の4回転半成功と94年ぶりの3連覇へ、黄金ボディーをつくり上げていく。(高木 恵)

 ◆羽生の2021年全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ) 12月24日のショートプログラム(SP)は新演目「序奏とロンド・カプリチオーソ」を初披露。4月の国別対抗戦以来252日ぶりの実戦で111.31点をマークし、首位に立った。26日のフリー「天と地と」で試合で初めて4回転半ジャンプに挑み、回転が足りずに3回転半扱いにはなったが着氷。その後はサルコー、トウループの2種類3度の4回転など全ジャンプを決めた。211.05点、合計322.36点をマークし、2年連続6度目の優勝。2月4日開幕の北京五輪代表に決まった。

次ページに鶏手羽コラーゲンちゃんこ鍋の写真

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×