スキージャンプ 新成人の二階堂蓮が大会初優勝!

スポーツ報知
1回目に最長不倒140メートルを飛ぶNSC札幌・二階堂

◆スキージャンプ STV杯 (16日、大倉山ジャンプ競技場=HS137メートル、K点123メートル)

 男子は二階堂蓮(20)=NSC札幌=が1回目に最長不倒140メートル、2回目も136・5メートルの計272・2点で大会初優勝を飾った。昨年12月までW杯下部のコンチネンタル杯にも参戦した新成人が、国内2戦目で好結果をつかんだ。葛西紀明(49)=土屋ホーム=は247・6点の4位で、前日HTB杯(3位)に続く表彰台はならず。女子は小林諭果(27)=CHINTAI=が120メートル、119メートルの195・7点で初優勝した。

 自らの新成人を優勝で祝った。1回目に140メートルで首位につけた二階堂は2回目もヒルサイズに迫る136・5メートル。「ゲートも(20番で)高かったけど、いいジャンプをそろえられたのはうれしい」と、手放しではなくとも、笑顔で表彰台の中央に立った。

 帰国2戦目で結果を出した。昨年12月に欧州開催のW杯下部のコンチネンタル杯に計6戦参戦。ポイントを獲得し、W杯組に昇格しての「大逆転での北京五輪代表入り」も狙って臨んだが、2度の9位が最高で入れ替えはかなわなかった。「海外選手は上に行くという目の色、調整力が違っていた。悔しさを胸に、今日はここが海外だという気持ちで飛んだ」。12月末からの隔離期間を経て、初飛びのHTB杯(15日)は風に大きく左右される展開で4位も、この日は安定感抜群。1回目はヒルサイズ越えの中で飛型点も全体1位の56・5点を出すなど、堂々と勝ち切った。

 競技専念で上を目指すべく昨春に東海大札幌を退学した。隔離先のホテルにいた年末年始は小林陵侑(25)=土屋ホーム=のジャンプ週間総合優勝も目に焼き付けた。「しっかり国内で結果を重ねて、直接戦える来季へつなげたい」。ハタチの誓いはW杯組への“殴り込み”。そのためにも、今は目の前の国内大会で連戦連勝を目指す。(川上 大志)

 〇…女子では小林が意地の大会初優勝だ。最長不倒タイ120メートルで首位に立つと、2回目も119メートルに踏ん張った。同僚の先輩・茂野美咲(35)とのワンツーに「大好きな大倉山での勝利、美咲さんとも表彰台に上がれてうれしい」と笑顔を見せた。兄・潤志郎(30)=雪印メグミルク=、弟・陵侑(25)=土屋ホーム=は北京五輪代表に内定。女子は国内W杯もなくなり北京への道が断たれたが「今は結果で国内を盛り上げたい」と前を向いた。

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