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ナダル「全豪はどんな選手よりも大事」ジョコビッチのビザ問題長引き「この状況に少し疲れた」

スポーツ報知
ノバク・ジョコビッチ

 テニスの4大大会第1戦、全豪オープン(17日開幕・メルボルン)を前に、15日は試合会場で有力選手の会見が行われた。男子シングルス第1シードのノバク・ジョコビッチ(34)=セルビア=が再びビザ取り消し無効を訴えている問題で、ラファエル・ナダル(35)=スペイン=は「大会より大事な選手はいない」と苦言を呈した。裁判所は16日にも判断を下す見通し。

 全豪開幕2日前になっても話題の中心がコート外にあることに、選手への不満が次々と漏れた。ジョコビッチと同じく4大大会20勝を挙げているナダルは「この状況に少し疲れた。テニスのことを話すほうが大事だろう」と話した上で、「彼が歴史上最も優れた選手の一人であることは疑いようがない。しかし、大会よりも重要な選手はいない。全豪はどんな選手よりも大事だ。彼がいてもいなくても素晴らしい大会になるだろう」とまくし立てた。

 先月下旬に新型コロナウイルス感染を経験し、関節痛などで苦しんだ。ツアーで世界中を転戦するリスクから以前からワクチン接種を支持してきた。それだけに接種免除の特例を受けるライバルの言動に「賛成はしない」とNOを突きつける。地元オーストラリアのアレックス・デミノー(22)は「人々は国境や自身を守るために努力している。入国したいならワクチンを打つことだ」と国民感情に寄り添った。

 女子シングルス前回女王の大坂なおみ(24)=フリー=は慎重に「個人の意見が何かを変えるわけではない。連邦政府がどう扱うか決めること」と言葉を選んだ。今回の事態を招いた要因は、連邦政府と会場のあるビクトリア州政府、主催者の見解が異なったことにもある。東京五輪男子シングルス金メダルのアレクサンダー・ズベレフ(24)=ドイツ=は「彼でなければここまで大騒動にならなかっただろう。連邦政府と州政府が事態をハッキリさせるべき」とも訴えた。

 全豪主催者は通常、2日前には発表してきた初日の試合予定を開幕前日の16日に発表する異例の対応をとった。様々な人を巻き込んだ騒動は16日、一つの結論が出る。

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