箱根駅伝シードを逃した東海大のアンカー・吉冨裕太が自己ベストの力走…両角速監督「後輩のために目を覚ましてくれた」

スポーツ報知
箱根後初のレースで後輩たちを引っ張る東海大・吉冨裕太(右)

 第98回箱根駅伝(2、3日)で11位に終わり、8年ぶりにシード権(10位以内)を逃した東海大が15日、東京・立川市の国営昭和記念公園内で行われた「パークらんマラソンin昭和記念公園」の男子ハーフマラソンの部(公認コース)に出場した。5区登録から当日変更で出番なしとなった杉本将太(3年)が1時間4分19秒で優勝。箱根駅伝のアンカーで区間19位と苦しみ、8位から11位に順位を落とした吉冨裕太(4年)がペースメーカーを兼ねて参加し、1時間4分39秒で2位と力走した。

 悪夢のような箱根駅伝10区の23キロから12日。吉冨は気力を振り絞って21・0975キロを駆けた。東海大はすでに新チームが始動しており、この日、出場した4年生は吉冨と阿部歩の2人だけだった。ペースメーカーを兼ねて出場した吉冨は前半、積極的に先頭を引っ張り、公認の自己ベスト(1時間5分12秒)を33秒更新する1時間4分39秒をマークし、2位と踏ん張った。

 「僕のせいでシード権を落としてしまい、本当に申し訳なく思います。今、僕にできることは何か、と考えました。両角(速)監督と滝川(大地)コーチと話して後輩のために行けるところまで引っ張るペースメーカーを兼ねて出場しました」

 吉冨は自己ベスト更新にも笑顔を見せることなく、神妙な表情で話した。

 吉冨にとって最初で最後の箱根駅伝はあまりにも長く、苦かった。8位でタスキを受けたが、終盤、大幅にペースダウン。後方を走る運営管理車に乗った両角監督から「吉冨、目を覚ませ!」と猛ゲキが飛んだが、思うように体は動かず、結局、創価大、帝京大、法大の3校に抜かれ、11位で大手町のゴールにたどり着いた。東海大は10位の法大と52秒差で7年守っていたシード権を逃した。

 しかし、第99回箱根駅伝に向けて、立ち止まっているわけにはいかない。この日のコースは、約10か月後の箱根駅伝予選会のコースと一部、重複する。両角監督は「昭和記念公園内の厳しいアップダウンを経験できたことは大きい」と前向きに話した。ペースメーカーを務めた吉冨に指揮官は「後輩のために目を覚ましてくれた」と感謝した。実業団の西鉄で競技を続行する吉冨も「僕自身、いいきっかけになりました」とチームに感謝した。

 来季、東海大は全日本大学駅伝、箱根駅伝ともに予選会から再起を図る。「湘南の暴れん坊」の異名を取り戻すための戦いが始まった。

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