尾車親方が分析 照ノ富士撃破の「鉄人」玉鷲は40歳まで現役やれる

スポーツ報知
照ノ富士(左)は玉鷲に突き落としで敗れ初黒星

◆大相撲 初場所6日目(14日、東京・両国国技館)

 現役幕内最年長37歳の東前頭3枚目・玉鷲が、自身4個目の金星を獲得した。全勝だった横綱・照ノ富士を突き落としで破り、秋場所13日目から続いた連勝を「23」で止める大仕事をやってのけた。37歳1か月での金星は、昭和以降の新入幕力士としては年長6位の記録。関脇・御嶽海は西前頭3枚目・遠藤を寄せつけず、無傷6連勝。全勝は御嶽海と平幕の阿炎の2人、1敗で照ノ富士と玉鷲が続く。

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 玉鷲の強烈な突き押しが難攻不落の照ノ富士を粉砕した。立ち合いの当たりが素晴らしかった。頭で胸に当たり、両手でのど元を突き、右おっつけからの突き落としで一気に崩した。

 完璧な内容だった。コロナ禍の前は高田川部屋によく出稽古に来ていた。二所ノ関一門の連合稽古でも序二段の力士と同じ時間に土俵に下りて入念に準備運動。若手にアドバイスした後は真っ先に土俵に入り、汗を流していた。本当に真面目な力士だ。

 片男波部屋は所属力士が5人しかいない。出稽古が禁止の厳しい現状で、決して恵まれた環境とはいえないが、真面目にコツコツと本場所に備えたのだろう。それはあの張りのある体を見れば一目瞭然だ。力士は35歳を過ぎると筋肉が落ちてくるものだ。特にお尻がブヨブヨになると引退への危険水域に入る。はち切れそうな男・玉鷲の晴れ姿。あの体は40歳まで戦えることを証明している。(尾車親方=元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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