極私的牝馬戦線を考える(栗東)

スポーツ報知

 こんにちは、山本です。久々に更新の今日は金曜恒例、でも全くないんだけど、梅田の会社からのパッチパチ。ではでは、行ってみましょうか♪

 さて、昨秋のこと。ブリーダーズCに多くの日本馬が向かうということで、米国競馬に詳しい人、体験した人に話を聞いて回っていました。その中で何度も耳にしたのが「芝はともかく、ダートはね…」という言葉。数人からは「生きているうちはアメリカのダートで勝つなんて見れないと思う」とまで聞きました。しかし、その「まさか」を現実に変えたのがBCディスタフのマルシュロレーヌ。本当に驚き、興奮が収まりませんでした。

 ただ、私は最優秀ダート馬として、テーオーケインズに投票しています。昨年一年を通じての驚異の成長力、チャンピオンズCの圧倒的なパフォーマンスに一票を投じました。しかし、普段はあまり書かない自由意見欄に「マルシュに特別賞を」と記しました。日本を飛び越え、世界中をアッと言わせた、あまりに強烈な一撃。日本競馬史上に残る激走で「特別賞」という枠組にぴったりと合致すると思っていたんですが…。

 結果は無冠。発表後に少しだけ、矢作調教師と話す機会がありました。「何もないんだな…」。評価されていないのかという悔しさ、寂しさを押し殺すような重い口調。もちろん、賞が欲しくて、頑張るような人ではありません。ただ、難攻不落のとてつもなく高い壁を打ち崩した誇りは、実際に携わった人間が誰よりも深く感じているものです。あの走りが何も表彰されないJRA賞。個人的には寂しさを感じています。

 ということで、そろそろ本題へ。まずは明日の競馬を見ていきましょう。明日は中京6Rで新馬が行われます。矢作調教師が年明け早々に「期待しているんだ」と話していた【ジーショウグン(牡、父ハーツクライ、母ペルヴィアンリリー)】が出走してきます。全兄に札幌2歳Sを勝ったアドマイヤエイカンを持つ血統ですね。「ハーツらしく、距離があっていいタイプの馬だと思う。性格もいいからね」と矢作調教師は説明します。確かに調教の動きから追ってからの脚がしっかりしてそうな雰囲気。初戦から、という雰囲気が漂います。

 ワタクシが先週の紙面のコラムで書いた「愛知ダービー」こと【セントレア(牝、父ハーツクライ、母フォンタネリーチェ)】と【キンシャチノキセキ(牝、父キンシャサノキセキ、母カルネージュ)】はともに8枠に入りましたね。友道厩舎の世界的な血統馬、アーバンシーの2×3を持つ【ヒャッカリョウラン(牝、父Galileo、母Simply A Star)】も予定通り、ここに出走してきましたし、粒ぞろいのメンバー構成と言えるでしょう。

 さて、ここからは今年の3歳世代の牝馬路線について、思うがままに書いていきたいと思います。2歳戦線ではサークルオブライフがアルテミスS、阪神JFと王道を連勝。堂々の2歳女王に輝きました。阪神JFでは2着馬も関東馬ということで、関西馬はチョイと寂しい。しかし、栗東には年を越せば…、と成長度に期待したいような馬がたくさんいるんですよ。

 その筆頭格はまず、高野厩舎の【ナミュール(牝、父ハービンジャー)】。キャリア2戦で臨んだ阪神JFでは4着でしたが、力を出し切れなかった敗戦であることは明らかです。キャリアが浅いぶん、伸びしろは十分でしょうし、賞金900万円ということでトライアルには出てくるはず。ハービンジャー産駒なのに切れ者、って何か気になるのです。

 続いての成長度が気になる馬は須貝厩舎の【ベルクレスタ(牝、父ドゥラメンテ)】です。この馬ね、阪神JFの前だったか、須貝調教師に「ここチャンスですよね」と話を振った時、「いや、この馬は来年だよ。桜花賞にうまく成長させながら持っていきたい」と返されたんですよね。阪神JFを3勝もしているトレーナーが先を見据えていたことで、かなり将来性を感じていることが伝わったのです。この春はクイーンCから始動予定とのこと。桜の舞台へ、どんな歩みを見せるのか、注目しています。

 クイーンCといえば、矢作厩舎の【ラリュエル(牝、父ディープインパクト)】も視野に入れていますよね。この馬、矢作師は中長距離への適性を感じているんですが、やはり牝馬といえば、桜花賞というのが一つの目標にはなりますから。しかも、マイルとはいえ、広い府中ですからね。正直、新馬は仕上がり途上かなと思っていた中でも味な競馬。重賞でも、と思わせる素材かなと思っています。その矢作厩舎では【ルージュラテール(牝、父ハーツクライ)】もエルフィンSで復帰予定。こちらは桜花賞が大目標という空気が漂っています。当然、ここは厩舎力という面も加味してのプッシュです。

 他にも国枝厩舎のサリエラやウィズグレイス、そして関西では1戦1勝のまま、現在は放牧に出された大器の呼び声もある【ルージュスティリア(牝、父ディープインパクト)】など突き抜けそうな1勝馬が多いかな、という印象。例年以上に2月以降の牝馬戦線、熱い視線が必要です。

 では、ネット限定「厳選馬」をどうぞ。

小倉5R・3スズカフロンティア(障害のレースはあまり取り上げませんが、ここは今までのパフォーマンス&相手関係から、まず崩れない。堅軸)

 続いては馬券王への道 延長戦をどうぞ。

中京2R・13デルマセドナ(前走はゴチャつく場面がありながらもいい伸び脚。外からスムーズなら)

中京7R・2ヒルノショパン(前回は仕上がり途上で強敵相手。見直せる)

中山11R・5サンライズオネスト(短距離志向が強まる。6ハロンで新味に期待)

小倉2R・13インペリアス(ここ先行馬多い。開幕馬場でも差し決まる)

 今日はここまで、また明日です。ではでは

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