日本ハムの宇佐見真吾捕手(28)が14日、ビッグボス期待の「打てる捕手」として正捕手を目指す決意を示した。千葉・鎌ヶ谷の球団施設で自主トレ。昨年、打率1割1分6厘に終わった打撃について「直球のファウル率が高かった。体のキレがないからファウルになると思う」と打ち損じが多かったと分析し、体のキレを出すために今オフさまざまな取り組みを行っていることを明かした。
トレーニング面では「ハルキさんのトレーニングをやっています」と昨年までのチームメートで楽天に移籍した西川遥輝外野手が導入しているジャンプ系のトレーニングを導入。瞬発力を追い求めている。
食事の面では「米とおかずを5・5でなく、米6・おかず4の割合で食べるようにしています」と絶妙なバランスを研究。もともと甘党だが「けっこう我慢しています」とバランスの良い食生活を実践中だ。
その結果「2、3キロ減って今91キロくらいです」とすでに効果を実感している。
9日に鎌ヶ谷で新人合同自主トレ視察に訪れたビッグボス・新庄監督と対面。その際に「バッティングいいらしいじゃん」と声をかけられ「頑張ります!」と答えたという。
昨年は32試合で打率1割1分6厘。2軍で過ごす時期もあったが、シーズン最終盤の10月は1軍で10試合17打席、9打数3安打、5四球、打率3割3分3厘、1本塁打、出塁率6割と「打てる捕手」の片りんを見せた。打撃のセンスは誰もが認めるところ。課題はいかに状態を持続させるかだと自負している。
自主トレでは「マシンの速い球を打っています」と速球対策を徹底的に実施。巨人から移籍4年目の今季は「もう29歳なので」と危機感を胸に秘める。
今季の日本ハムの捕手は清水、古川、郡、田宮、梅林、石川亮、育成ルーキー速水という陣容。シェイプアップした宇佐見が正捕手奪取へ燃えている。