南野拓実、後半45分のシュートがバー越え、ヒーローになり損ねる…リーグ杯準決勝

スポーツ報知
リバプール・南野拓実(ロイター)

◆イングランド ▽リーグ杯準決勝 第1レグ リバプール 0-0 アーセナル(13日、英国・リバプール アンフィールド)

 日本代表MF南野拓実が所属するリバプールと日本代表DF冨安健洋(23)が所属するアーセナルが激突した。南野は主力のサラーとマネがアフリカネイションズカップに出場中で、ジョッタ、フィルミーノと3トップを形成。一方の冨安はベンチ外となり、昨年11月20日のリーグ戦に続く日本人対決は実現しなかった。

 アーセナルは冨安の代役となった右サイドバックのDFセドリックが前半11分で負傷退場する波乱の幕開け。さらに同24分、リバプールのカウンターに対応を焦ったMFジャカがジョッタの脇腹を蹴る反則を犯し、一発レッドカードの退場。66分間も試合を残した段階で、いきなり窮地に追い込まれた。

 しかし、結果的には数的不利を強いられたことで、守りに徹したアーセナルがリバプールの猛攻に耐え、敵地で貴重な0-0のスコアレスドローを呼び込んだ形になった。

 南野は奮闘した。故障明けの上、オミクロン株の集団感染が発生して、トレーニング場が閉鎖され、わずかに2度の練習参加で出場した今月9日のFA杯第3回戦ではボールタッチの精度が上がらずに苦しんだ。この日は左サイドで先発し、フィルミーノ、ジョッタのレギュラー陣とともに3トップを形成した、このリーグ杯準決勝では明らかに気力に満ち、プレーのレベルが上がった。

 前半13分に左サイドでこぼれ球に食らいつき、左足で高速クロス。ニアに飛び込んだアーセナルDFホワイトにスライディングでブロックされた。その背後にフィルミーノが走りこんでおり、抜けていれば絶好の決定機。この試合で最初のリバプールの見せ場を作った。

 また後半開始早々の3分には左サイドをドリブルで突破。必死に守るアーセナルDFを振り切り、またも左足でクロスを打つ。これも味方が触れば絶好の決定機。しかしファーサイドを狙ったこのクロスはアーセナルGKがクリアした。

 さらに同23分、後半から出場したMFジョーンズから左サイドでDFの裏に抜けた南野にスルーパスが通り、左足で巻き込むようにフィニッシュ。しかし角度のない位置からとなったこのシュートはわずかに対角線上のポストを外れて、枠をとらえることはできなかった。

 そしてアーセナルが守りを固め、78%のポゼッションを支配し、押し上げたリバプールの猛攻に耐えた試合で、最大のチャンスが南野に巡って来た。

 試合終了間際の後半45分、右サイドからオックスレード・チェンバレンがクロスを放つ。このクロスにフィルミーノとアーセナルMFロコンガが飛び込み、そこにアーセナルGKラムスデールが二人と交錯しながら必死にパンチング。そのこぼれ球がPA内ゴール正面にいた南野の足元に転がった。

 GKが飛び出し、無人となったゴールの正面で、背番号18がボールに向かってステップし、8メートルの位置で右足を合わせた。誰もがゴールと思った瞬間。しかしバウンドして浮き上がったボールを南野の右足は完璧にとらえることができず、この大チャンスに放ったシュートは無常にもクロスバーを大きく越えた。

 この後もリバプールは5分と表示されたロスタイムも押し込んで決勝点を狙うが、10人のアーセナルが守り切り、第1レグのアウェイで勝利に等しいドローを勝ち取った。

 第2レグは現地時間20日午後7時45分からアーセナルのホーム、エミレーツ・スタジアムで行われる。試合後の両チームの監督のコメントは以下の通り。

 アーセナル・アルテタ監督「偉大な相手、難しいスタジアム、そして70分以上、10人の戦いを強いられて困難を極めた試合。しかし我々は決してあきらめなかった。試合前に『難しい局面が必ずある。しかし決してひるまない態度で臨もう』とチームに語りかけた。選手はその通りに、本当に良くやってくれた。(ホームの第2戦では)ファンが今日よりはずっとましな雰囲気を作ってくれるはずだ。今日の結果は我々の決勝に進みたいという気持ちが表れだった」

 リバプール・クロップ監督「(10人の相手に0-0で終わった試合は)史上初めてというわけではない。逆に相手が10人になったことで流れが変わった。試合開始直後からのうちのプレーが本当に気に入っていた。生き生きとして、ダイレクトだった。第2レグでアーセナルがどのようなプレーをするのか、それは私の頭がすでにブレントフォード戦(16日のリーグ戦)に切り替えられているので、現時点では見当もつかない。月曜日以降に考える。今は今日の結果を受け止め、ここからまた出直すだけだ。2戦で決めるこの準決勝で今はまだハーフタイム。後半(の第2レグ)でも全力を尽くし、勝利を狙う」

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