内村航平、自身の名がつく技なく引退「逆にそれもあり。技名を1つ残すより、すごいことをやってきた」

スポーツ報知
引退記者会見であいさつする体操男子の内村航平(カメラ・矢口 亨)

 体操男子の内村航平(ジョイカル)が14日、都内で引退会見を行った。

 内村は11日に所属事務所を通して引退を表明したが、コメントは一切なく、この日初めて決断への思いが語られた。

 3歳から始めた体操も、競技歴は約30年となった。16年間は日の丸を背負い、世界と戦い続けてきた。昨年引退した16年リオ五輪団体金メダルの白井健三さんは、「シライ」と自身の名がつく技を6個も残したが、内村は自身の名「ウチムラ」がつく技がないまま、引退する。「(本当は)『ウチムラ』とつく技はあるんですけど、個人総合でトップを維持するために、その技をやることをやめた。必要なかったのでやらなかった」と語った。

 実際、白井健三さんが2013年世界選手権の跳馬で「伸身ユルチェンコ3回ひねり」を決め「シライ/キムヒフン」という技を認定させたが、「あの技は僕が最初にやってる。健三にとられた技ですね(笑い)。個人総合でやる上では安定させることが難しいと判断してやめた。3年後、それを軽々跳ぶ坊主が現れた(笑い)。『こいつほんとにすごいんだな』と見ていた。こうして自身の名前のない技で引退も、逆にそれもありかな。それだけ個人総合を誇りに思ってやってこれた証明にもなる。技名を1つ残すよりも、すごいことを僕はやってきた」と胸を張った。

 ◆内村 航平(うちむら・こうへい)1989年1月3日、福岡・北九州市生まれ。33歳。ジョイカル所属。3歳の時、両親が長崎・諫早市で設立した体操クラブで競技を始め、個人総合では2008年北京五輪銀、12年ロンドン、16年リオ五輪で連覇。リオでは団体も優勝。五輪で計7個メダル獲得。世界選手権は09年ロンドンから15年グラスゴーまで個人総合6連覇など10個の金含む21個のメダル獲得。162センチ。家族は夫人と2女。

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