友風、幕下3連勝…全勝Vなら元幕内史上3人目、序二段降下から関取復帰も

スポーツ報知
上手投げで湘南乃海(右)を破った友風(カメラ・佐々木 清勝)

◆大相撲 ▽初場所5日目(13日、東京・両国国技館)

 元幕内で東幕下15枚目・友風(27)=尾車=が、6場所連続勝ち越しに王手をかけた。西前頭3枚目だった2019年九州場所で右膝関節脱臼の大けが。7場所連続休場で序二段まで番付を落としたが、今場所全勝優勝すれば20年春場所以来の関取復帰の可能性も出てきた。場所後に部屋を閉じる師匠の尾車親方(元大関・琴風)の恩に報いるためにも好成績を残す。

 友風の奇跡の関取復帰が見えてきた。湘南乃海との立ち合いは、のど輪で押し込んで右四つ。相手の投げは右足で踏みこらえた。「右足がよく耐えてくれたかなと思います」。最後は巧みに相手の体勢を崩しながら、左の上手投げで仕留めた。無傷の3連勝。原則7番の幕下で、6場所連続勝ち越しに王手をかけた元幕内は「0からのスタート。幕内の時が100で、今は0が10になってきたかな」と手応えをかみ締めた。

 幕内だった19年九州場所2日目に土俵下に落下し、右膝を負傷。「1本の内側じん帯と血管だけが残る」という大けがだった。だが、4度の手術を受け、わずか1年半後の昨年春場所で復帰。医師は「回復は奇跡的。細胞を採取して調べたいぐらい」と言うほど驚異的だったという。西序二段55枚目まで落とした番付は、ここまで負け越しなしで戻してきた。

 好成績で恩に報いたい。師匠・尾車親方(元大関・琴風)が今年4月26日に日本相撲協会の定年を控え、初場所限りで尾車部屋は閉鎖する。師匠は「もう一度上に上がって奇跡を起こせば、多くの人に勇気を与えられる」と弟子の復活を誰よりも願う。入門から約5年。育ててくれた師匠への感謝を胸に友風は「尾車親方の下で相撲が取れないのは残念ですけど、自分が上に上がった姿を見せられれば」と活躍を誓った。

 幕下15枚目の今場所は7戦全勝Vなら、来場所での関取復帰の可能性もある。元幕内が序二段降下後に再十両なら、20年初場所の照ノ富士、同11月場所の宇良に続く史上3人目の快挙だ。「(昇進まで)何番勝ったらとか、そういうのは気にしたことがないので、一番一番です」。部屋としての有終の美を飾り、奇跡を起こす。(竹内 夏紀)

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