【阪神】佐藤輝明×高橋由伸氏 打撃失速の原因を由伸氏がフォーム実演&助言…スペシャル対談前編 

高橋由伸氏が佐藤輝明(右)のフォームを実演した(カメラ・石田 順平)
高橋由伸氏が佐藤輝明(右)のフォームを実演した(カメラ・石田 順平)
昨年の5月の西武戦で放った3本塁打のシーン(上から11号ソロ、12号ソロ、13号3ラン)
昨年の5月の西武戦で放った3本塁打のシーン(上から11号ソロ、12号ソロ、13号3ラン)

 阪神の佐藤輝明内野手とスポーツ報知評論家・高橋由伸氏のスペシャル対談が、このほど実現した。ともにプロ1年目から活躍した左の大卒スラッガー。由伸氏が虎の若き大砲の不振時の打撃フォームを実演して助言するなど、2年目のジンクス打破のカギに迫った対談の前編です。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 高橋由伸氏(以下由)「まずは、昨シーズンを振り返って、良い時も苦しい時もあったと思うけど、どうでしたか」

 佐藤輝明(以下輝)「そうですね。両方経験できたので。それを今シーズンに生かしていかないといけないなと、今は思っています」

 由「1年は長く感じましたか?」

 輝「今年もキャンプをやって、シーズンも長いなと思っています。去年経験したので」

 由「シーズン中、うれしかったことはありましたか」

 輝「本当に、結果次第ですかね。結果が良かった時はうれしかったですし、ダメなときは本当に最悪な気分でした」

 由「オフに入ってからは? やりたかったことができたり、うれしかったことは」

 輝「プライベートでは、あまり。家族と旅行にいけたので、それはうれしかったですけど」

 由「では、昨シーズンの話に。24本のホームランはすごいなと思うんですけど」

 輝「まあ、もうちょっと打ちたかったなというのはありますけど。うーん。でも、ホームランもそうですけど、打率をもう少し上げていかないといけないなと思います」

 由「そこは何か、どうしたらいいという、自分の中での課題や思うことは」

 輝「いろいろな要素があると思います。打撃フォームであったり、相手の配球を考えるとか。あとはコンディションが後半に落ちてしまったので、そこをどうするかとか」

 由「シーズンに入った時には『これはなんとかやっていけるかな』というきっかけや瞬間はありましたか」

 輝「やっぱり前半はホームランをけっこう打てたので。そこはやっていけるなと感じました」

 由「一番いけそうだなと思ったのはパワーの部分かな」

 輝「そうですね。甲子園は広いですけど、右中間とかにホームランを打てていた。そこは自信になったというか」

 由「やっぱり、一番印象的だったのは西武戦の3本のホームラン【注】。どのホームランも僕からすれば解説しがいがあるというか、それぞれ特徴のあるホームランだったので。中でも3本目はギャレット投手の154キロを打ち返した」

 輝「自分の中ですごく思い切り振った感覚はなかったんですけど、けっこう飛んだので。なんていうんですかね、あまり思い切り振らなくてもホームランになるんだなって。その時に感じました」

 由「昨シーズンの会心のホームランはどれですか」

 輝「やっぱり、その3本目のホームラン。終盤のいい場面で、そういう部分でも印象に残っているホームランです」

 由「1年目のシーズンのいい時とあまり良くない時は、どちらが印象に残っていますか」

 輝「ノーヒットの方ですね」

 由「その時はどんな気持ち」

 輝「毎日考えながらやっても結果が出なくて、本当に難しいなとずっと感じていた時期ですね」

 由「自分で何か原因は見えていた」

 輝「やっぱり相手の攻めとかも極端になりましたし、それに対応しようとして、自分の持っているものを失ってしまったかなという感じですね」

 由「その部分で、今シーズンに向けて何か発見できたことはある?」

 輝「無理に打ちにいってしまったということが崩れた要因と思っているので。やっぱり、ボール球を見逃すとか、そういうことが大事じゃないのかなと」

 由「見させてもらってきた中で、その時期に感じたことを僕が実演しながら聞いてもらえますか」

(バットで実演しながら)

 由「最初の頃は(バットを)高めに構えていても、こうやって(楽に背筋を伸ばして)スッと立てていたイメージ。どちらかというと(膝を曲げて)重心が下がるタイプではなくてね。それが夏場前から重心がこう(踏み込んだ時に右肩、右足に体重がかかり前のめりに)なってきて。その原因は分からないですけど。タメも、いいときは(右足を着いてから)すごく時間があったんだよね」

 輝「はい、ありがとうございます。いい時と悪い時との差はもう分かっているので。そこを改善していければなと思っています」

【注】昨年5月28日の西武戦(メットライフ)。2回先頭で高橋のフォークを捉えバックスクリーンに運ぶと、6回1死では左中間に放り込んだ。7―7の同点に追いついた9回2死一、三塁から守護神・ギャレットの高め154キロ直球を振り抜き、右中間へ13号決勝3ラン。1試合3発は1958年の長嶋茂雄(巨人)以来、セ・リーグ新人2人目の快挙だった。

15日「Going!―」で放送

 〇…佐藤輝と由伸氏の対談の模様は15日に、日本テレビ系「Going! Sports&News」(土、日曜・後11時55分)で放送される。由伸氏の「Going!」キャスター就任後初取材で、佐藤輝の打撃フォームの徹底解析や独自の「2年目のジンクス打破」の理由などを明かす。「色々アドバイスもいただけて勉強になった」という佐藤輝も、今季クリアしたい目標「ホームラン35本or打率3割」の2択にどんな返答をしたのか―。詳細は番組内で。

 ◆佐藤 輝明(さとう・てるあき)1999年3月13日、大阪・大東市生まれ。22歳。小学6年時にタイガースジュニアでプレー。仁川学院高(兵庫)では甲子園出場なし。近大では1年春からリーグ戦に出場し2年秋、4年秋に最優秀選手。2年春から3季連続ベストナイン。20年ドラフト1位で阪神入団。1年目の昨季は5月2日の広島戦(甲子園)で史上初の新人4番デビュー戦満塁弾を放つなど、球団新人本塁打記録を更新する24発。一方で野手ワーストタイの59打席連続無安打も経験。187センチ、94キロ。右投左打。今季年俸4200万円。

 ◆高橋 由伸(たかはし・よしのぶ)1975年4月3日、千葉県生まれ。46歳。神奈川・桐蔭学園高、慶大を経て97年、巨人を逆指名しドラフト1位で入団。1年目からレギュラーとして活躍し99、2007年にベストナイン。98年から6年連続を含むゴールデン・グラブ賞7度。04年アテネ五輪出場。15年は選手兼任打撃コーチ。現役引退後16~18年は巨人第18代監督。通算1819試合、1753安打、321本塁打、986打点。打率2割9分1厘。右投左打。19年から巨人の球団特別顧問、スポーツ報知評論家。

高橋由伸氏が佐藤輝明(右)のフォームを実演した(カメラ・石田 順平)
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