伊藤沙恵女流三段、9度目挑戦で初の戴冠へ「自分をもっと高めて、必ず成し遂げたい」

スポーツ報知
「9度目の正直」で悲願の初タイトルに挑む伊藤沙恵女流三段

 神話継続か、悲願成就か―。将棋の第48期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負が16日、神奈川県箱根町の岡田美術館 開化亭で開幕する。前人未到の13連覇を目指す里見香奈女流名人(29)=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=に、9度目のタイトル挑戦で悲願の初戴冠を目指す伊藤沙恵女流三段(28)が挑む。両者が激突する3期ぶり3度目のシリーズ。開幕直前の女流名人と挑戦者に抱負を聞いた。(北野 新太)

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 ◆伊藤女流三段に聞く

 ―いよいよ五番勝負です。どんな心境でしょう。いつも冷静に見えますけど…。

 「もう全っ然です! めっちゃドキドキしてます! 心は揺れてますし、頭は女流名人戦でいっぱいです」

 ―女流名人戦は3度目の挑戦になります。

 「里見さんとのタイトル戦は2019年の倉敷藤花戦以来なので2年2か月ぶりです。通常の対局と番勝負では全く違うので、お互いにお互いの変化を感じることになると思います。始まってみないと分からないことは多いですけど、やっぱり里見さんと大舞台で指せるのは楽しみですよ」

 ―9度目の挑戦で初タイトルとなれば、将棋史上最多挑戦での初戴冠になる。

 「タイトルはずっと憧れで、思いは絶対誰よりも強いです。何度もチャンスをつかめずに来ましたけど、番勝負はトーナメントと違って本当の実力が出る場所。ことごとく負けてきたのは自分が弱いからです。自分も20代後半なので、もうそんなにチャンスはないと思っています。応援してくださる方の存在は本当にありがたくて、考えるだけで涙が出てきちゃうくらいです…。自分をもっと高めて、必ず成し遂げたいです」

 ―箱根、出雲、野田、大阪、東京と転戦します。楽しみにしていることは。

 「うーん…いろんな場所に伺えるのはうれしいですけど、いちばん楽しみにしているのは里見さんと女流名人戦を指すことかもしれません。ホントです。今は他のことを何も考えていません」

 ◆伊藤 沙恵(いとう・さえ)1993年10月6日、東京都武蔵野市生まれ。28歳。屋敷伸之九段門下。5歳で将棋を始める。2004年の小学生名人戦では永瀬拓矢を破って佐々木勇気、菅井竜也に次ぐ3位に。同年、奨励会入会。1級まで昇級。14年に退会して女流棋士に転向。タイトル挑戦は計8回(6回は対里見戦)を数えるが、獲得はない。居飛車党。趣味はディズニー関連。プーさんが大好き。

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