里見香奈女流名人、20代最後のタイトル戦「大切に、悔いなく戦いたい」

スポーツ報知
20代最後のタイトル戦で13連覇を目指す里見香奈女流名人(カメラ・矢口 亨)

 神話継続か、悲願成就か―。将棋の第48期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負が16日、神奈川県箱根町の岡田美術館 開化亭で開幕する。前人未到の13連覇を目指す里見香奈女流名人(29)=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=に、9度目のタイトル挑戦で悲願の初戴冠を目指す伊藤沙恵女流三段(28)が挑む。両者が激突する3期ぶり3度目のシリーズ。開幕直前の女流名人と挑戦者に抱負を聞いた。(北野 新太)

 ◆里見女流名人に聞く

  ―13連覇を目指す五番勝負が始まります。

 「13年間、女流名人戦から新年をスタートさせていただいています。年末年始に出雲に帰省してフワッとゆっくりして、出雲対局でまた帰る時にピリッとリセットして、整う感覚があります」

 ―今期は3期ぶりに伊藤さんを挑戦者に迎えます。

 「序中盤に独特の感性があって、安定感も終盤の粘り強さも併せ持っておられます。受け主体ですが、隙を見せると果敢に攻め込む。器用な切り替えができる方だな~と思ってます」

 ―13連覇を達成すれば、棋史において羽生善治九段の王座19連覇に次ぐ大山康晴十五世名人の名人13連覇と並ぶ大記録になります。

 「偉大すぎる大山先生と一緒に話題にしていただくだけで感動します。今も大好きなのは実戦集『大山、中原激闘123番』です。衝撃を受けた本です」

 ―昨年の下半期は4タイトル戦同時進行という過酷な日程でしたけど、大変さより心身が充実していた印象でした。

 「負けても引きずらなくなりましたし、妹(咲紀女流初段)が主菜、副菜、汁物の食事を作ってくれたことが支えになりました。いつも感謝しています」

 ―失礼ですけど、五番勝負の間に30歳の誕生日を迎えます。

 「30歳は意識していて、友達とも『20代も最後だね~』って話してます。女流名人戦が20代最後のタイトル戦になるので、大切に、悔いなく戦いたいです」

 ◆里見 香奈(さとみ・かな)1992年3月2日、島根県出雲市生まれ。29歳。森鶏二九段門下。6歳で将棋を始める。2004年に女流棋士に。08年の倉敷藤花戦で初タイトル。通算獲得数は女流史上最多47期。11年から奨励会に在籍して女性初の三段に。18年に年齢制限で退会。異名は「出雲のイナズマ」。振り飛車党。里見咲紀女流初段(25)は妹。趣味はスポーツと格闘技の観戦。

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