◆NBA ウィザーズ102―100マジック(9日)
NBAのウィザーズ所属の八村塁(23)が9日、敵地フロリダ州オーランドでのマジック戦で今季初出場を果たした。14分9秒プレーし6得点、3リバウンドだった。チームは102―100で3試合ぶりの白星で、通算20勝20敗とした。八村は今季、個人的理由でキャンプを欠席するなどチーム合流が遅れていた。昨年末には新型コロナウイルス感染防止規定の対象となり、開幕から欠場が続いたが、チームの今季40試合目にしてコートにカムバック。元バスケットボール選手でアナリストの佐々木クリス氏が八村のプレーを評論した。
NBAでは約7か月ぶりの実戦となった八村選手だったが、試合を見る限り、スピード、パワー、気力と、全てがみなぎっており、コート上では以前と同様の姿が見られ、ブランクを感じさせなかった。
マジック戦は特にディフェンス面での貢献が高かった。第1Qではパワーフォワード、第2、3Qではセンターとして起用。いずれもスイッチ(仲間と連係し、マークする選手を替える)した時に、しっかりとコミュニケーションを取り、多くのポジションの選手を守ることができていた。センターとしての引き出しが増え、新たな成長も感じられた。
また、決まりはしなかったが、3点シュートを放ったことも良かった。3点シュートは、彼がNBAで生きていく上で必ず必要となるプレー。1、2年目と着実に成長を示した部分でもあり、より確実に決めていくことが3年目では重要になる。戻ってきた八村選手の存在が、昨年11月16日以降、10勝17敗と苦しむチームに新たな風を吹き込むだろう。(元プロバスケットボール選手、アナリスト・佐々木クリス)