「ドライブ・マイ・カー」米アカデミー賞前哨戦で4冠 米映画界最高峰受賞に期待高まる

スポーツ報知
「ドライブ・マイ・カー」の西島秀俊(C)2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会

 第56回全米映画批評家協会賞が9日発表され、濱口竜介監督(43)の「ドライブ・マイ・カー」が作品、監督(「偶然と想像」との2作品で)、脚本の各賞、西島秀俊(50)が主演男優賞を獲得し、4冠に輝いた。

日本映画の作品賞は1985年度の「乱」(黒澤明監督)以来36年ぶりで、西島はアジア人初の快挙。同作は3月に発表される第94回米アカデミー賞でも国際長編映画賞(旧外国語映画賞)部門の候補に残っているが、今回の受賞で“その上”への期待も高まった。

 同作は昨年11月に全米公開されていることから、国際長編映画賞だけではなく、作品賞の条件も満たす。過去10年で同協会賞の作品賞は昨年度の「ノマドランド」、19年度の「パラサイト 半地下の家族」など4作品がアカデミー賞でも作品賞に。第74回カンヌ国際映画祭で日本映画初の脚本賞に輝くなど全世界で35以上の賞を獲得しているが、日本映画界にとって悲願である米映画界最高峰の賞に手が届く可能性も出てきた。

 同作は人気作家・村上春樹氏の短編小説を原作に濱口監督が独自の解釈を加えて映画化。妻を亡くした舞台俳優で演出家の主人公(西島)が演劇祭のため訪れた広島で専属運転手の女性(三浦透子)と出会い、人生を見つめ直す物語。村上氏の世界的な知名度の高さも追い風になっている。

 濱口監督はこの日、都内でスポーツ報知の取材に応じ、「とても光栄ですが、うれしいというより、驚いています」とコメント。西島の主演男優賞には「西島さんの演技の素晴らしさが海外の方々にも理解していただき、うれしいです」と喜び、アカデミー賞の作品賞に向けて「そうなれば、ありがたいですね」と期待を込めた。アカデミー賞各賞のノミネートは、2月8日に発表される。

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