フリーアナウンサーの大沢悠里氏(80)が8日、パーソナリティーを務めるTBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド 土曜版」(土曜・後3時)で3月いっぱいで同番組を終了すると発表した。午前中のワイド番組30年、土曜版6年で合わせて36年という長寿番組の歴史に幕を下ろす。
番組中盤に大沢氏は「実は3月いっぱいで私、辞めることにしました。自分自身、TBSに申し出て、辞めることになりましてね」と発表。来月、81歳になる年齢も踏まえて「車の免許で返納があるようにね、みなさんが心配しないうちに自分自身がいいかなという感じでマイクを返納しようかなと考えているんです。自分としてはそろそろ賞味期限も切れ始めているなという感じもするんですよ」と説明した。
アシスタントの西村知江子氏が「後輩たちはえーって驚いてますよ」と名残を惜しむと「後輩に道を譲るということもあるし、この年になると、いつ調子が悪くなるかも分からない。『まだできる』とお世辞でも言われているうちがいいかなと」。アナウンサー生活58年。リスナーには「長く聴いていただきました。私の気持ちは決まっていて、自分にいつ引導を渡すか考えていた。(リスナーの)みんなには申し訳ない」と語りかけた。
大沢氏は前回の東京五輪が開催された64年にTBSに入社。5年間、報道番組を担当し、その後、ラジオをメインに歌謡番組を担当し、アナウンス部長だった91年に退社。現在はフリーアナウンサーとして活躍している。
同番組は「人情・愛情・みな情報」をテーマに長年にわたって親しまれている「女のリポート」「悠里のグッドグッドミュージック」などのコーナーを始め、お便りの紹介、1週間の出来事の振り返り、ゲストとのトークや生演奏、イベント&エンタメ情報、腰痛指南など、趣向を凝らした企画を届けている。