藤井聡太竜王、渡辺明王将の掛川不敗神話に「うれしくないことを聞いてしまいました」…王将戦9日開幕

スポーツ報知
写真撮影に臨む渡辺明王将(左から2人目)と藤井聡太竜王(同3人目)

 将棋の藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖=が渡辺明王将(37)=名人、棋王=に挑戦する第71期王将戦七番勝負が9日から静岡県掛川市内で開幕する。8日、同市内入りした両者は対局場検分や記者会見に臨んだ。

 渡辺王将は「いよいよ始まるなという気持ちです。藤井さんは勢いがあって昨年もタイトルを増やした厳しい相手。(昨年の)棋聖戦以来ですけど、半年空いたので取り組んで来たことを出せたらと思います」と抱負。藤井竜王は「非常に注目していただいているシリーズなので、応えられる内容のシリーズにしたいです。2日制なので一手一手しっかり考えて良い内容にできたら」と語った。

 藤井竜王は故・大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、羽生善治九段に次ぐ史上4人目の五冠を懸けたシリーズに、渡辺王将は4連覇とタイトル通算30期を目指す七番勝負になる。四冠対三冠によるタイトル戦は初めて。頂上決戦となる。

 渡辺王将は過去、掛川での対局は6戦全勝。また、藤井竜王との対戦成績は2勝8敗と苦戦しているが、直近の対局では勝利している。良いイメージで臨める場所で先勝を狙う。

 不敗の地で藤井戦に臨むことについて渡辺王将は「5局以上続いて縁起が良い場所なので、いいイメージを持って臨めると思います」と抱負。藤井竜王は質問を受け「今、初めて伺ったのですが、あまりうれしくないことを聞いてしまいました」と笑顔を見せつつ「自分自身は今回、掛川は初対局になりますので、フラットな気持ちで全力を尽くしたいと思います」と語った。

 両雄は過去2度、タイトル戦で対戦があり藤井竜王が2勝。2020年の棋聖戦五番勝負では渡辺棋聖に挑戦して3勝1敗で制し、初タイトルを獲得。翌21年の棋聖戦五番勝負では渡辺名人の挑戦を受け、3勝0敗でタイトル初防衛を果たした。

 3度目の今回は持ち時間各8時間の2日制対局。棋聖戦の持ち時間各4時間の1日制対局とは大きく異なる。藤井竜王は過去2度の王位戦七番勝負で「持ち時間8時間の2日制」を経験しているが、棋界随一の戦略家として知られる渡辺王将だけに、新たな秘策を用意していることは間違いない。

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