J2仙台は7日、仙台市・泉サッカー場で今季の初練習を行った。雪が降り、白く染まったピッチで、ランニングを中心に汗を流した。J1鳥栖から3季ぶりに復帰したMF梁勇基(40)はこの日誕生日を迎え、「チームも個人としてもチャレンジが始まる。このメンバーでJ1復帰を果たしたい」と気合を入れた。
1年でJ1へ戻る―。新しいシーズンに向けて、仙台イレブンたちは心を奮い立たせている。周囲の選手たちとコミュニケーションをとりながら、練習を行った梁は「雪に囲まれることもこの2年はなかった。それも含めて懐かしい。選手として必要としてもらえたことに感謝している。試合に出てチームを勝たせたい」と感慨深い表情を浮かべた。
2004年に仙台でプロのキャリアをスタートさせ、06年から背番号10をつけた。09年にJ2優勝、11年のJ1・4位、12年の2位の躍進を主力として支えた。20、21年は仙台を離れてプレーしたが、22年は再び10番を背負って戦う。プロ19年目を迎えるチーム最年長MFは「仙台は自分にとって特別なチーム。力になれるチャンスをもらった。まずキャンプはものすごく大事。良いシーズンになるように準備したい」。経験豊富なクラブのレジェンドが、チームを高みへ押し上げていく。(小林 泰斗)